今年も大遅刻だった津島天王川公園の藤はもう5時間目の最中あたり

花/植物(Flower/plant)
天王川公園の藤-1

PENTAX K100D+smc Takumar 50mm f1.4 / smc Takumar 135mm f2.5



 ゴールデンウィーク後半は必要以上にのんびりしてしまったから、連休明けからはしっかり動こうと思っていた。第一弾は、津島市の天王川公園の藤と決めていた。
 去年行ったのは5月9日で、完全なる大遅刻だった。6時間目の授業半ばという感じで、おまえ今頃何しに来たんだと藤に突っ込まれてしまうくらいの遅れっぷりだった。今年は藤まつりが終わった翌日の7日(昨日)に、なんとか滑り込みで間に合ってくれという願いを込めつつ出向いていった。
 しかし、藤もそうそうは待ってくれない。6時間授業にたとえるなら、給食の時間が終わって5時間目が始まったあたりといったところだろうか。いやぁ、今年も遅れたね。すれ違った若いカップルの女の子が彼に、やっぱり遅すぎるじゃんっ、と怒っていた。ごもっとも。私も一緒に遅刻を叱られているような気分になった。ごめんよ、津島の藤さん。去年のブログで来年こそ満開のときに行こうと書いたのに、その約束を守れず今年も遅くなってしまった。面目ない。
 今回私が撮ってきた写真を見て、これが天王川公園の藤の実力とは思わないでいただきたい。これは全盛期の20~30パーセントくらいだ。こんなものじゃない。と、あらかじめことわりを入れてから、天王川公園の藤を紹介することにしよう。まあしかし、これでも去年よりはずいぶんましだった。いいところを写真に撮ると、それなりに見えるくらいは咲き残っていたから。

天王川公園の藤-2

 藤はなんというか、とっても貧相な感じになってしまっていた。ちょっと前までふさふさだったのに、今はもう貧乏くさい。何度も言うけど、こんなものじゃないのだ。
 香りもだいぶ抜けていて、満開のときはむせかえるくらい甘いのに、ほんのりと香るくらいだった。
 残り花と残り香の風情という言い方もできなくはないけど、やっぱりここまでになってしまうと寂しいというかわびしい。
 訪れていた人はそれなりにいた。激混みのときに来たくなかった人たちだろう。藤まつり開催中(今年は4/26~5/6)は、ものすごい混雑ぶりだと聞いている。休日の昼間なんて行ったら、まず車をとめられない。藤棚の下も満員御礼だ。
 混んでいてもピークの藤をとるか、ピークを逃してものんびり見るかという選択になる。最近は暖かいから藤の開花が早くてゴールデンウィーク明けまで持たなくなっている。今年の最盛期は5月1日前後あたりだったようだ。そこは平日だったから、思い切って行くべきだったかなと今更ながら思った。

天王川公園の藤-4

 天王川公園自体は今回が三度目で、藤は去年に続いて二回目だった。けっこうお馴染み感が強くて、新鮮さがない。藤棚にはあまり変化がないから、誰が撮っても同じような写真になってしまう。私も結局、去年とあまり変わり映えのしない写真しか撮れなかった。
 藤は九尺藤をはじめとして、全部で12種類植えられているそうだ。でも、終わってるものもけっこうあって、特に変わった藤というのは目にしなかった。白花藤も見なかったけど、もう散ってしまったんだろうか。

天王川公園の藤-5

 藤棚はコントラストが強くて、藤と周りの景色を両立させるのが難しい。藤を明るくすると周りが全部白く飛んでしまって、写真として不自然になる。
 今回も135mmではC-PLフィルタを使った。水面の映り込みがきれいに写るので面白い。今ひとつコツが分からないので、もう少し使っていかないといけない。

天王川公園の藤-6

 さぁーっと一瞬強い風が吹いて、藤がたなびいた。桜は風をあまり歓迎しないけど、藤は風があってもいいんだと気づいた。風に吹かれている様子は、本来動きのない藤に動きが出る。

天王川公園の藤-7

 光の当たり具合で藤の色がかなり違って写る。デジのホワイトバランスの関係もあるのだろうけど、強い光が当たると青味が増す。もしかすると藤の種類によっても色の違いがあったかもしれない。確か、木に名札プレートはついてなかったと思う。

天王川公園の藤-8

 この日の見学者はご近所さんといった感じの人が多かった。もともとここは全国区というほどの知名度はないだろうから、連休中も多くは近隣の人たちなのだろうか。まつりの期間中は駐車場に大型バスもとまるというから、ある程度遠方からも団体さんがやって来るのかもしれない。愛知県では一番の藤名所とされているところだから、私が思っている以上に全国の知名度は高い可能性はある。
 藤まつりのときは公園に屋台なども立ち並ぶんだそうだ。その光景はあまり想像できない。見たこともない演歌歌手が歌を歌ったり、踊りなどもあって、昔ながらの祭り風景が繰り広げられるらしい。夜はライトアップもある。
 藤名所として作ったのは、おそらく戦後だと思うのだけど、どうだろう。この津島という町は、織田信長や豊臣秀吉とも縁が深い場所で、豪華絢爛な津島天王祭りは当時からよく知られていた。でも秀吉たちが藤見をしたという話は聞かない。江戸時代の名所でもなさそうだから、やっぱりけっこう新しいんじゃないかと思う。藤の木もまだ若い感じで、古木といった風情はない。今後もっと大きく立派になっていく楽しみはある。

天王川公園の藤-9

 ここの映り込みが面白くて、なんとか上手く捉えたいと思って何枚も撮ったのに、あまり成功しなかった。もう少し絞って、手間の亀たちまでピントを合わせるべきだったか。

天王川公園の藤-10

 相変わらず藤だけの写真はほとんど撮ってない。どうにか人入りのいい写真が撮れないかとそればかり狙っていて、藤自体をあまり見ていないから。花だけを撮っても自分が面白くないというのもある。
 帰ってきて写真を見てみたら、藤のアップ写真が一枚もなかった。藤はあまりアップで撮るものではないにしても、一枚くらいは撮ってもいい。このときは蝶や虫を見かけなかったというのもあって、アップを撮るという発想がまったく浮かばなかった。

天王川公園の藤-11

 落ちた花びらが水面を覆って、藤のじゅうたんができた。でも桜じゅうたんと比べるとあまりきれいじゃない。色の違いなのか、それ以外の理由なのか。
 せっかくならこの水にも流れが欲しい。そうすると写真的にも変化が生まれるから。

天王川公園の藤-12

 手動の蓄音機を回して音楽を鳴らしていたおじさんがいた。ランニングに麦わら帽は、正しく昭和だ。藤を見に来た人たちがしばし立ち止まって、その様子を見ながら音楽を聴いていた。知らない曲だったけど、「リンゴの唄」とかがよく似合いそうだ。

 ゴールデンウィーク明けということで、藤はまあこんなものかなと納得した。大遅刻だったわりにはまずまず残っていた方だ。今年は亀戸天神でほぼピークの藤を見ることができたから、これで満足ということにする。小牧の「清流亭」は来年以降に持ち越しだ。
 今回の津島行きの目的は、この藤が半分で、もう半分はレトロな町並が残る本町を散策することだった。むしろそちらの方が楽しみだったので、たくさん写真を撮ってきた。近いうちにその様子も紹介したいと思っている。2、3回のシリーズになりそうだ。
 5月の花は、このあとカキツバタ、バラと続いていく。ただ、どちらも中旬以降ということで、少し間ができる。その間に、途中になっている安曇野やら滋賀やら河口湖やらをしっかり完結させたい。いろんなシリーズが中断してしまっているのはよくない。津島の本町シリーズは季節ものじゃないから、後回しにしよう。
 天王川公園の藤は、もうほぼ完全に終わっているから、見に行くなら来年にした方がいいと思う。私も来年こそ満開の実力を知ることができるだろうか。やや遅れ気味に行くとしても、3時間目くらいには行きたいものだ。
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