桜シーズンのインターミッションとして足助で撮った野草写真を並べてみる

花/植物(Flower/plant)
足助の花-1

Canon EOS 20D+EF 50mm f1.8 II / TAMRON SP 90mm f2.8 / smc Takumar 135mm f2.5



 桜に気を取られているうちに、カタクリのとき足助で撮った他の写真が賞味期限切れになりかけていた。このままお蔵入りさせてしまうともったいないから、やや遅ればせながら出してしまおう。しばらく桜が続きそうだから、中和効果もあるかもしれない。

 このブログも始まって2年半になるから、30ヶ月でひと月の記事数を30とすると、記事の数は全部で900くらいになる。その中のタイトルで個人的に最も気に入っているものが、2006年3月の「ハロー・グッバイ、ニリンソウ」というやつだ。普段の長いタイトルに比べると短いものだけど、なんだか響きがよくて、いまだにそれを越えるものをつけられていないような気がしている。ニリンソウという花の特徴と、記事の内容と、タイトルがうまく調和したというのもあった。
 で、そのニリンソウだ。ん? でも、みんな二輪じゃなくイチリンソウになっている。一本の茎から二輪の花を咲かせるからニリンソウというのに、一輪じゃ名前に偽りありということになってしまう。いや、よく見るとみんなつぼみがついている。これから遅れて二輪になるのだろう。
 イチリンソウという花もあって、それはまた別の種類だ。実はサンリンソウもある。でも、さすがにヨンリンソウはない。
 今年は遅かったのか、一ヶ所でわずかに咲いているだけだった。去年、おととしはもっとたくさん咲いていた。この花も楽しみにしていたから、残念だった。
 去年は民家の駐車場にとめさせてもらったとき、そこの人からニリンソウをもらった。根っこがついてなかったから挿し花ですぐに枯れてしまったけど、種から育てれば家庭でも育つんだろうか。

足助の花-2

 キクザキイチゲにいたっては、この日はきれいに咲いている花を一輪も見つけることができなかった。何事か。やっと見つけた花も、まわりのカタクリにつられるように元気なくうつむいていた。タイミングの問題というには数も少なすぎたし、花自体もよくなかった。何か原因があったんだろうか。
 キクザキイチゲは太子堂近くできれいに群生して咲いているポイントがあるのに、そこには一輪も咲いてなかった。単に曇り空で咲いていなかっただけならいいけど、来年以降がちょっと心配だ。カタクリもおととし、去年に比べて数自体が少なくなっていたような印象を受けた。葉っぱの緑が斜面全体を覆っていたのに、今年は地肌の茶色が目立った。

足助の花-3

 ネコノメソウ。ヤマネコノメソウかもしれない。
 これのどこが猫の目なんだよと思ったら、果実がついたときが猫の目っぽいのでそう名づけられたんだそうだ。花の名前は、基本的に花が咲いているときの様子からつけて欲しかった。葉っぱとか果実とかからつけられると、花からは連想しづらい。

足助の花-4

 春先にスミレを見ると、嬉しいというよりちょっとだけ気が重くなる。今年もスミレを区別しなければいけない時期が来てしまったかと。今年は多少なりとも成長できるだろうか。これなんかもいきなり分からないんだけど。
 葉っぱが細いから、ノジスミレあたりでいいのかな。自信はない。タチツボスミレ系統じゃないことは確かだと思う。
 今年も撮って覚えるしかない。

足助の花-5

 タンポポといっても世界には400種類、日本にも20種類くらいあるというから侮れない。
 一般的には在来種のニホンタンポポと外来種のセイヨウタンポポとに区別される。
 見分けるポイントは、黄色い花びらのの下の部分(総包)がまっすぐだとニホンで、反り返ってるとセイヨウというのだけど、よく見ないと分からない。写真だけでは判断できないことも多い。
 写真のものは、反り返ってる部分がないからニホンタンポポでいいと思う。
 ニホンタンポポは地域ごとに差があって、カントウタンポポやトウカイタンポポなどの亜種に分けられている。
 タンポポくらいでそんなに頭を悩ませたくないというのが一般的な感覚だろうけど。

足助の花-7

 ツバキという花はとても息の長い花だ。冬場の花というイメージが強いけど、春が深まってからもまだけっこうしぶとく咲いている。
 花びらを散らさず花ごとボトリと落ちる潔さと、季節をまたいで長生きする粘りとの二枚腰だ。
 サザンカとの区別の仕方は、落ちている花を見れば一目瞭然で、花びらが散っていればサザンカということになる。咲いている状態では、花が大きく平らになるまで開いていたらサザンカだ。ツバキは半開きまでしかならない。

足助の花-8

 これもたぶんツバキだと思う。ツバキというのは私たちの知らないところに愛好家がたくさんいて、世界中で品種改良も盛んに行われている花だ。色や咲き方も様々で、大勢のファンを持っている。自分の周りにツバキ好きが一人もいないからといってツバキファン人口が少ないと思ってはいけないのだ。

足助の花-9

 たぶんタネツケバナだと思うけど、こういう白い雑草めいた花の判別も苦手だ。ナズナとかとよくごっちゃになる。

 今年はまだ春の野草をあまり撮っていない。春になってから海上の森へ行ってないし、野草そのものを追いかけていない。桜が終わったら、野草も撮りに行こうと思っている。そろそろ湿地もいい季節になってきた頃だろう。
 まだ2008年桜シーズンまっただ中で、気持ちが野草の方に向かわない。まずは桜を完結させないと。名古屋も満開を過ぎたから、ここからは終わりまで一気に加速していく。いい時期は今週いっぱいだろう。
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