三年目のカタクリは1時間間違えて早く着いてしまった教室のようだった

花/植物(Flower/plant)
カタクリ群生-1

Canon EOS 20D+EF 50mm f1.8 II / TAMRON SP 90mm f2.8 / smc Takumar 135mm f2.5



 3月の終わりは、桜の季節というだけでなく、カタクリの季節でもある。
 桜の開花宣言が出されて、それを追いかけるようにカタクリの花が咲き始める。私も毎日、カタクリの開花状況が気になって、足助町のHPを見ながら、すぐに飛び出せるように行く機会をうかがっていた。すると昨日、ついに満開宣言が出された。写真を見ると確かに斜面一面をカタクリが覆っている。これはもう行かねばならない。満開っぷりが一刻の猶予もならないことを告げている。
 曇りがちで光がないのがなんとも残念ではあったのだけど、今日行ってしまうことにした。明日、あさっては天気の心配もある。
 しかし、この判断は間違いだった。完全に早まった。うーん、なんだろう。遅刻かと思って大あわてで学校へ行ったら、1時間間違えて早く着きすぎてしまったみたいな感じだろうか。だーれもいやしない。駐車場に着いた時点で車が5、6台しかとまってなくて、もしかしてと思ったら案の定だった。
 確かに一部は満開のところもあって、それどころか終わりかけている花もけっこうあったのだけど、全体としてはまだ半分くらいじゃないだろうか。一番いいときを知ってるだけに、この程度では物足りないと感じた。それより何より、人が少なすぎた。みんなまだ早いと知っていたのだろう。
 ただ、おととし2006年は、同じ26日に訪れて満開だったし、去年は4月1日で3日くらい遅れた印象だったから、時期的には間違いではなかったはずだ。今日は午後からずっと曇っていたから、花の開きが悪かったというのもありそうだ。午前中ならもう少し印象が違ったかもしれない。
 三年連続三度目ともなると、見慣れた光景になった。とはいえ、これだけのカタクリの群生は他ではちょっと見られるものではないから、いつ見てもわぁーっと思う。桜と同じように、またこの季節に戻ってこられたことを喜びとして感じる。
 そんな気持ちのお裾分けということで、今日はカタクリの写真をお届けします。

カタクリ群生-2

 足助のカタクリの楽しみの一つとして、人入り写真をたくさん撮れるというのがある。しかし、何しろ今日は人が少なかった。視界に入るのが4、5人で、山全体でも10人もいない。カタクリシーズンでこんなに人が少ないのはもちろん初めてだ。おととしも平日だったけど、そのときも大賑わいだった。あれは確か、中日新聞に紹介された直後だったというのもあったんだったか。去年は日曜日で、通路を埋め尽くすほどだったから、あれを思うとなんとも寂しい限りだった。やっぱりここは人も賑わってないと面白くない。訪れた人たちの、わぁーすごい、きれいねーという歓声を伴ってこそ、こちらの気分も盛り上がってくるのだから。
 上の写真のあたりが今一番よく咲いていたところだ。ここだけ切り取れば、文句なしに満開といえる。光の当たり具合によって咲く時期もずれるから、斜面によってけっこう差が出てくる。全体が足並みを揃えてきれいに咲くということはない。
 だから、見ることを重視するなら全体が出揃ったときの方がいいし、写真を撮るなら花の状態がいい前半がよさそうだ。明日、あさってはタイミング的にどうなんだろう。次のピークがくるまで少し待った方がいいかもしれない。

カタクリ群生-3

 散策路前半はこんな感じだ。後半部分よりもこちらの方がよく咲いていた。けど、ピークはこんなもんじゃない。もっと全部が紫色で埋め尽くされる。この倍以上は咲くはずだ。それとも今年は花が少ないのだろうか。
 それにしても、これだけ俯瞰で撮って人が一人も入らないなんて、ちょっと信じられない。もう一度中日新聞に紹介してもらわないといけない。

カタクリ群生-4

 本腰を入れて撮りに来ていたカメラの人も、私が見た範囲では3人だけだった。足助のカタクリといえば、赤帯、白レンズは当たり前の高級機材見本市のような場所で、今年も楽しみにしていたのに、それも見られなかったのは残念だった。今回は撮る人を撮るシリーズもいい写真が撮れなかった。人が少なすぎて、数少ない人にレンズを向けるのも不自然すぎてできない。そんなことをしたら、がらがらの映画館で人の隣に座るようなものだ。

カタクリ群生-5

 とはいえ、こっそり撮ってしまう私。カメラの人は、撮っているときが一番無防備になるから、そこがシャッターチャンスだ。この日ばかりは、私も訪れていた人が撮った写真の中にしっかりおさまっていそう。まあ、こういうところへ来て、人を狙って撮ってるのは新聞社のカメラマンと私くらいのものだろうけど。

カタクリ群生-6

 花は曇りの日の方が色が柔らかく写っていいという人もいるけど、私はやっぱり光が欲しい。空に明るさはあったものの、もっと光をの願いもむなしく、最後まで光は戻らなかった。
 上の写真は、わずかに光が差したときに急いで撮った一枚だ。もう少し時間の余裕があれば、しっかり狙って撮りたかった。このあとまたすぐに太陽は雲に隠れてしまった。

カタクリ群生-7

 光の少なさはカタクリの元気も奪い、状態のいい花を見つけるのが大変だった。みんな開きすぎるか、開き方が足りなくて、ちょうどいい具合に反り返っているのがあまりなかった。写真に撮る場合は、周りとの兼ね合いもあるから、いい場所にいい感じに咲いているのを探さないといけない。でも、なかなか都合よくはいかないものだ。
 カタクリを撮るのも、簡単そうで難しい。

カタクリ群生-8

 群生してる状態では雑然とした中に埋もれてしまいがちだけど、カタクリは本来単独で鑑賞するものだ。こうして一輪に近づいてよく見てみると、その清楚さや透明感にあらためて感じ入る。繊細でありながら凛としているのは、うつむきながらも目一杯開いている花びらの姿がそう感じさせるのだろう。

カタクリ群生-10

 咲いている白花カタクリは見つけることができなかった。さほど珍しいものではなく、ちょくちょくある。
 でも、カタクリはなんといってもあのピンク紫に限る。白は珍しくても、あまりありがたいとは思わない。
 カタクリの色は地方差や個体差がけっこうあって、紫が濃かったり、ピンクが勝っていたり、白っぽかったりいろいろだ。足助のカタクリは紫が強いんじゃないかと思う。人によってはカタクリはピンクというイメージの人もいると思う。土壌や環境によっても変わってくるのかもしれない。

カタクリ群生-9

 昨日、松平郷で久しぶりにTakumarの135mm f2.5を使って、あらためて魅力に気づいた。デジタルにすると200mmちょっとという中途半端な画角で、使えるシーンが限られるのだけど、上手くはまるといい写真が撮れる。基本はポートレートレンズで、マクロは使えないから、花もポートレート的な撮り方になる。
 上の写真も、マクロでも望遠でも広角でもこういう写りにはならなくて、明るい中望遠特有のものだ。距離さえ合えば面白いレンズとして使える。最短焦点距離が1.5メートルというのが惜しい。これで50センチくらいまで寄れれば、もっと被写体の幅が広がるのに。

カタクリ群生-11

 散策路後半部分はまだ全然咲きが足りない。葉も出そろってない状態だから、あと数日かかりそうだ。
 一時間ほどかけてゆっくり二周して、それ以上粘っても、光も戻りそうにないし、人も来そうにないということで、私も帰ることにした。もうちょっといろいろ撮りたいという物足りなさが残った。それはまた来年ということにしようか。
 カタクリだけでなく、他にもあれこれ撮ってきたので、そのあたりの写真はまた明日以降紹介することにしよう。足助の町も少し歩いて撮ってきたし、咲いてる花もカタクリだけじゃない。
 桜の咲き具合は、まだ3分程度だろうか。見頃にはもう3、4日かかりそうだ。開花のときが一番暖かくて、ここ数日少し気温が下がっている分、咲き方のペースも遅くなっている。満開は今週末か、来週の初めか。
 今週はのんびりしていられない。少しでも時間を作って、どこかへ何かを見にいこう。明日はどこかで桜見物を予定している。桜はフッと気を抜くと一瞬にして置いていかれるから、この時期は油断禁物なのだ。
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コメント
  • ニアミス☆(^^;
    2008/03/27 09:32
    こんにちは☆
    オイラも行ってきましたです、カタクリクリ♪
    一日違いですかね?
    どこかに写っていないかと探しちゃいました(笑)
    初めて見ましたがとても綺麗でした☆
    満開の箇所は一部だけなようでしたがその場所には大きな三脚が並んでいました。
    お年寄りとかもみえるし通行の妨げにもなるのでカメラマンのマナーも
    問われますねー(^^;
    街ではもうツバメを見かけました。
    また来年も訪れてみたいです♪
  • おはようございま~~す
    2008/03/27 10:04
    は~い、私も行って来ました~~♪
    でも、雨で 下向いて 口つぐんでるだけでした~~
    もう おわりですよね~~??
  • 行動範囲
    2008/03/28 05:04
    >mimiさん

     こんにちは。

     mimiさん、前日だったんですか。
     惜しい。
     同じ日、同じ時間なら、確実に私の写真に収まってましたよ(笑)。
     カメラマン、多かったんですね。いいなぁ。
     私が行った日は曇りだったから、みんな避けたのかな。
     mimiさんのときの方が花の状態もよかったみたいな気がする。
     そのうちどこかで知らないうちにすれ違いそう。(^^;
     行ってる場所がほとんど同じだし(笑)。

     そろそろツバメの季節ですね。
     飛びものの練習としては最適だけど、かなり難しいですよね。
     マニュアルフォーカスで偶然に頼るしかない。(^^;
  • 雨の日も
    2008/03/28 05:07
    >ももさん

     こんにちは。

     ももさんも行きましたか、足助のカタクリ。
     雨だと花が開かないけど、雨に濡れたカタクリも風情があっていいもんですね。
     そうかぁ、雨だと無条件に撮影をあきらめてしまうんじゃなくて、雨だから撮れるものもあるんですよね。
     去年のヒガンバナが雨だったけど、あれは不測の事態で大変でした。(^^;
     雨の動物園って、一度行って撮ってみたいなぁ
     動物たちは部屋に入って出てこないんだろうか。
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