足助の町の魅力は細部に宿る ---中馬のおひなさん第4回<完結>

名所/旧跡/歴史(Historic Sites)
足助の町2-1

Canon EOS 20D+EF-S 17-85mm f4-5.6 IS / EF 50mm f1.8 II



 足助の町シリーズ最終回は、目についた部分を切り取った断片写真になる。
 特に意味とか主張とかテーマがあるわけではなく、ちょっといいなと思ったシーンを切り取っていったらこういう写真になった。でも、もしかするとこういうクローズアップの方がこの町の魅力は伝わりやすいかもしれない。神は細部に宿るという言葉もある。
 それでは、いってみよう。

足助の町2-2

 古い町並みを再現するための演出ではなく、現役としてこういう風景が至る所に残っているのが足助の町の素敵なところだ。あざとさがなく素朴だ。

足助の町2-3

 狭い町の中に丸ポストが3つも残っている。大きい郵便物が入らないから住人としては不便だろうけど、風情としてはとてもいい。町並によく溶け込んでいる。

足助の町2-4

 なにやら古びたマシンが店先に置かれている。ほうじ茶と書かれているから茶の葉をどうにかするものなのだろうけど、どんな用途に使うんだろう。茶もみ機とかそういうものか。

足助の町2-5

 押売りは分かるけど、物もらいやたかりといったたぐいの人が頻繁に押しかけてくることがあったんだろうか。だんなさん、何かめぐんでくだせえとかいう人が来たのかもしれない。
 押売り、物もらい、たかりって、金の奪い方の三段活用みたいだ。何かの映画で、父親である田中邦衛が娘である小林聡美に言ったセリフにこんなのがあった。「金を得るには、稼ぐ、もらう、取る。この三種類しかないんだ。どれでいくか早めに決めろぉ~」
 でも、セールスお断りなんて愛想のない文句よりもこちらの方がずっと味があっていい。現代のセールスマンもこれを見たらくすっと笑ってしまうんじゃないか。

足助の町2-6

 相当年季が入った招き猫。
 ここまでくると、もともと白地だったのか黒地だったのかの判断さえ難しい。
 仏像もこんなふうに色落ちしてしまうとかえってありがたくなるから、招き猫も同じことが言えるかもしれない。

足助の町2-7

 しだれ梅はまだつぼみ。ちらほら気の早いやつがほころびかけながら、暖かい春を待つ。
 赤い実はなんだろう。ピラカンサとかその手のものだろうか。
 左に見えている竹の中に小さなひな人形が入っている。

足助の町2-8

 ソシンロウバイはそろそろ旬を過ぎて終わりが近づいた。春一番で咲く花は、本格的な春の訪れとともにその座を次の花に譲る。

足助の町2-9

 今年は少し梅の開花が遅い。去年が早すぎたからこれが普通か。この冬は後半になって寒い日が続いたから、梅もまだ準備が整っていないのだろう。寒さの中でまだ夢うつつ。

足助の町2-10

 ヒモに吊したこういうマリみたいなものはなんて名前なんだろう。昔、よくあった。発泡スチロールのボールに糸をぐるぐる巻いて自分でも作ったことがあるような気がする。これは様々な布を貼り合わせて作ってあった。着物などの端切れか。
 考えてみると、最近は手作りのものが生活の中に少なくなった。昔は、雑巾とか弁当袋とか、お手玉だとか、自分で作れるものは作ったものだ。今はなんでも買ってしまう。だから人の心の温もりが足りなくなったというのもありそうだ。

足助の町2-11

 最後は笑える自動販売機を紹介して終わりとする。
 こんな不真面目な自動販売機を初めて見た。なんでみんなガタガタに傾いてるんだ。どれでも100円はいいとして、操作方法が分からない。左右の三角ボタンで欲しいものを選んで、真ん中の丸いボタンで決定だろうか。

 観光地として整備されてない足助の町は、素朴な魅力を持っている。古さが作り物めいていないのがいい。今回の4回シリーズでそんなところが少しは伝えられているといいのだけど。
 写真には紹介しきれなかった良いところがたくさんあるから、ぜひ一度訪れてみてください。紅葉を見にいったときはついでに足助の町を散策することをおすすめします。
 ゆっくり写真を撮るならオフシーズンで人が少ないときがいいかな。
 私も今度行くときは、シシコロッケを食べて、名古屋牛乳でビンのコーヒー牛乳を飲んで、おみやげにはもみじの衣揚げと、自販機でuccコーヒーを買って帰ることにしよう。
記事タイトルとURLをコピーする
コメント
  • 2008/03/05 22:16
    鳥シリーズが長かったので、逃げていました、wスイマセン

    今回はまた、すごくレベルが高い写真が多いですねぇ
    1~3枚目特に好きです
  • 不自由さゆえに
    2008/03/06 04:13
    ★ただときさん

     こんにちは。

     私、自分でも気づかない間に鳥の人となってたかも?(^^;
     いやいや、失礼しました。
     鳥ブームは去ったのでしばらく大丈夫です。
     いや、大丈夫じゃないかな。

     足助最終回、喜んでもらえてよかったです。
     広角レンズだとつい甘えてしまうけど、50mmとかの単焦点だと不自由な分、工夫して撮ろうとするから、結果的に印象的な写真になりやすいってのはあるかもしれないですね。
     足助の町は、部分に古さと面白さがありました。
     個人的には最後の自販機がお気に入りです。自販機につられて私まで傾いてしまったあたりが。(^^;
  • ご無沙汰です~(´~`ヾ) ポリポリ・・・
    2008/03/07 23:54
    こんばんは!
     足助のこの写真の雰囲気に引きずり込まれました・・・!
    好いですねー!v-410
    まだ、こんな雰囲気を残す町が日本に存在してるのですねー!v-315v-425
     私も是非に訪れたく想いました・・・。v-435
    このような素晴らしき写真をーーありがとうございます!
  • 足助に行くと馬篭・妻籠再びと思う
    2008/03/08 06:14
    ★おやじさん

     こんにちは。
     こちらこそご無沙汰してしまいました。

     おやじさんはこの冬、鳥撮りをしていたんですね。
     おー、大物狙いですねー。
     猛禽、いいなぁ。
     花鳥園ではたくさん見たけど、自然ではなかなか見られません。
     この冬の収穫は、フクロウを見たことでした。

     足助は昔の風情を残したいい町です。
     普段の静かなときもいいんだけど、賑わいもなかなかでした。
     おやじさんのところからはちょっと遠いですね。(^^;
     長野県の馬篭や妻籠は行ったことありますか?
     古い宿場町としてはとっても素晴らしいところでした。
     私もまた行きたいなぁ。
コメント投稿

トラックバック