家庭の数だけひな人形はあることを知る ---中馬のおひなさん第3回

風物詩/行事(Event)
中馬のおひなさん2-1

Canon EOS 20D+EF-S 17-85mm f4-5.6 IS / EF 50mm f1.8 II



 今日は中馬のおひなさん写真の続きをお届けします。
 130軒以上の展示があるから全部は写真も撮れないし、ここに載せることもできないけど、撮ってきた分は紹介したい。昨日も書いたように撮ってると途中から感覚が麻痺してきて、後半からはぐっとひな人形写真が少なくなる。どれを撮っても同じものに思えて。前半飛ばしすぎると失速するというのも初めてだから分かっていなかった。二回目があれば、次はもう少しバラエティーに富んだ写真が撮れるんじゃないかと思う。
 上の写真は旅館の玄関口に飾られていたものだ。玉田屋さんだったか。
 上段の5列は基本の人形が並ぶ。親王はそれぞれ天皇皇后を表す男雛、女雛、三人官女がいて、五人囃子がいる。ここまではよく知られているメンバーだ。そこから下の段になると私も怪しくなる。近衛兵としての右大臣・左大臣の随身(ずいじん)、従者の仕丁(しちょう)は三人一組が一般的だ。
 ここまでが五段飾りで、七段飾りになると三歌人の柿本人麻呂、小野小町、菅原道真、能の鶴亀、
稚児二人が加わったりする。七段でも五段分の人形とその他の飾り物というパターンも多い。
 衣装はみんな平安時代のものだ。鎌倉や室町の衣装をよく知らず平安時代を多少なりとも知っているのは、ひな人形を見ているからというのもありそうだ。

中馬のおひなさん2-2

 六畳間くらいに大きなひな人形を置くとこの存在感。ひな人形を置くと寝る場所もなくなってしまうような家に七段飾りのひな人形は置けない。
 いろんな日本人形などが便乗するように並べられているけど、これも悪いことじゃない。日頃は忘れ去られたように部屋の隅に置かれた人形も、年に一度くらいは注目を浴びたいと願ってるかもしれないから。
 フラッシュ撮影禁止と書かれているところが多いのは、フラッシュの光によって色あせるのが早まってしまうからというのが理由のようだ。部屋の中の人形を撮ることを考えると、明るいレンズか手ぶれ補正を持っていきたい。

中馬のおひなさん2-3

 ここでも大きな女の子の日本人形がかたわらに控えていた。これはひな祭りと関係があるものなんだろうか。この大きさは抜群の存在感を見せる。
 からくり人形になっていて動き出すんじゃないかとさえ思える。家の人が奥からリモコンで操作していて、見学者が来たところで急に動かしたらびっくりするだろう。お茶を運んだりするからくり人形は江戸時代から作られていたから、ここでもそういうものがあっても不思議ではない。
 そういえば前に、学研の「大人の科学」でからくり人形が組み立て付録になったものがあった。

中馬のおひなさん2-4

 広い玄関先に飾られたひな人形。見学者のためにここに置いてくれてるんだろうけど、置き場所としては意表を突く。
 ひな人形はどこに置かなくてはいけないとか、どこに置いてはいけないとかの決まり事はあるのだろうか。正式な向きなんかもありそうだ。

中馬のおひなさん2-5

 もともと銀行だった建物の金庫室に置かれたひな人形。
 上段の男雛、女雛がいる部分が豪華絢爛だ。いつの時代のものだろう。ちょっと古そうなものだった。

中馬のおひなさん2-6

 昭和の色濃い雑貨屋さんの一角にも飾られていた。こういう昔ながらの店が今でも営業してるのがすごいと思う。
 男女一対の人形だけでは寂しいと思ったのだろう。七福神などの土雛も一緒に参加している。さりげなく混ざっている福助も見逃せない。

中馬のおひなさん2-7

 かつてこの町にもたくさんの土雛があったそうだ。田んぼでかかしの代わりに使って朽ちてしまったり、ネズミにかじられたり、骨董屋に売り払ったりしてしまって、今ではあまり多く残ってないという。
 昔のおもちゃや人形などでもそうだけど、将来価値が上がるなんて思いもしなかったから仕方ない。現在まで残ったのは貴重な土雛になった。

中馬のおひなさん2-8

 変わったまるっこいひな人形もあった。自分で作ったものでもないだろうから、やはり買ったものなんだろう。個人作家のオリジナル作品だろうか、既製品なのか。
 家の中に飾ってあって網戸越しだったから写真はよくない。このように撮るには条件がよくないところもちょくちょくある。

中馬のおひなさん2-9

 ガラス越しになると撮るのがいっそう難しくなる。映り込みは避けられない。それを逆に利用して自分を映してしまうというのもやり方によっては面白いだろうけど。
 ここで気になったのは、いなり寿司と巻き寿司だ。ひな祭りでも食べたり供えたりするものなんだろうか。
 ひな祭りのときに食べるものとしては、ひなあられや菱餅などが定番だろう。その他のものとしては、甘酒、ちらし寿司、貝の吸い物なども一般的かもしれない。
 そのあたりも地方や各家庭によっていろいろありそうだ。

中馬のおひなさん2-10

 これは飾りものではなく売り物だ。ひな人形一式で売ってるところはないようだけど、こういうふうに単品で売っているものはあれこれあった。
 おみやげ物としては、もち花があちこちで売られていて買っている人も多かった。これも足助の風物詩の一つで、小枝にピンクや白、緑、黄色など、色とりどりの小さな餅をつけて花のように飾るものだ。地方によっては旧正月に豊作を祈って作られるところもある。

 ひな人形写真はそろそろこれで打ち止めとなる。こういう行事ものというのは一日でも過ぎてしまうと急激に白々しいような感じになってしまうから、私も長々と続けるのはよそう。12月26日のクリスマスケーキや、2月15日のバレンタインチョコのように、ひな人形も3月4日になればすでに過去のものとなってしまう。
 足助シリーズはあと一回、番外編写真で完結となる。写真としては次の最終回が一番面白いと思う。
記事タイトルとURLをコピーする
コメント
コメント投稿

トラックバック