今年三度目の鎌倉行きは長谷寺のライトアップで幕を閉じる

鎌倉(Kamakura)
長谷観音ライトアップ-1

PENTAX K100D+SIGMA 17-35mm f2.8-4



 今年3度目の鎌倉行きは、長谷寺のライトアップで締めくくりとなった。
 夕方5時前、長谷寺の前にたどり着くと、なにやら人だかりができている。団体さんでも来たのかと思ったら、門の前で大勢が列を作って並んでいる。一体どういうことだといぶかしむ。
 その後状況を見て分かったのだけど、長谷寺の通常拝観は夕方の5時までで、いったん参拝客を追い出してから、ライトアップ組を入れるという仕組みになっているということが判明した。そこで私たちも長蛇の列の後ろに並ぶことにした。
 しかし結果的にこれは無駄だったということをあとから知ることになる。ライトアップの時間は夕方5時から6時までの1時間で、我々が出てきた30分後にはきれいに行列は消えていた。ということは、5時半前に行けば並ばずに入れるということだ。寒空の中、あえて並んでまで入る必要はどこにもない。先取りしたからといっていい場所が取れるとかそういうことではないのだから。来年行く人は覚えておいてそうした方がいいと思う。今年のライトアップは、11月23日から12月9日までで終わってしまった。このライトアップ時間は拝観料無料で入れるので、オススメ度は高い。

 上の写真は、人波に押されるようにしながら歩き撮りした一枚だ。周囲が流れて臨場感のある面白い写真になった。
 こういうのが撮れるのも手ぶれ補正のおかげだ。感度でシャッター速度を稼げば手ぶれはふせげるけど、被写体ブレを利用できない。手ぶれ補正機能なんていらないという人もいるけど、あって困る機能ではない。手ぶれ補正によって写真の表現が違ってくるし、必要なければ機能をオフにすればいいだけだ。スローシャッターでなければ撮れない写真もある。私はすべてのデジカメにとって重要な機能だと思う。いい加減、意地を張らずにCanonとNikonも採用したらどうだろう。手ぶれ補正付きの高いレンズが売れなくなるなんてケチなことを言わずに。

長谷観音ライトアップ-2

 ぞろぞろと石段を登りながらライトアップされた紅葉を鑑賞する人々の列。ほとんどの人が何らかのカメラを持っていて写真を撮っている。感覚としては正常だと思うけど、光景としてはちょっと異様だ。
 写真を撮ることが趣味の私が言うことではないけど、そんなにみんなして撮らなくてもいいじゃないかと思う。日本人って、潜在的にこんなにも写真を撮るのが好きな人種だったんだとあらためて思い知るのだった。

長谷観音ライトアップ-3

 昔のアメリカ映画なんかでは、メガネをかけて首からカメラぶら下げた日本人がよく出てきてたけど、あれはもはやデフォルメではなくなった。今の日本人を象徴するのは、ひとつの被写体に向かって大勢が取り囲みながら無表情で携帯カメラを向けている姿なのかもしれない。
 ライトアップされた紅葉は、葉っぱが赤いのかライトが赤いのかよく分からないままやたら赤い。きれいなんだけど偽物っぽい感じもする。紅葉の最盛期はどんな感じだったんだろう。私たちが訪れのはもう終盤で、だいぶ葉も落ちていた。

長谷観音ライトアップ-4

 ライトアップされるのは紅葉だけじゃない。お堂も石像もされている。お堂はともかく、石像を下から照らすのはどうなんだろう。キャンプで懐中電灯を顔の下から照らすお調子者みたいだ。別に恐くはないけど、暗闇に浮かんでるとちょっと不気味だ。
 いくら光があっても、一人では夜の寺に訪れたくはない。周りに大勢人がいるから平気なだけで。

長谷観音ライトアップ-5

 観音堂も解放されていて、ライトアップを見に来たついでにお参りしていくことができる。十一面観音像は相変わらず撮影禁止なのが残念なところだ。
 一応、遠くから手を合わせて挨拶だけしておいた。もう三度目だし、観音様からしてもおまえたちまた来たのかってなもんだろう。

長谷観音ライトアップ-6

 展望スペースから見る夜の由比ヶ浜方面は暗い。遠くに見えている街灯りは、大崎あたりか、それとも葉山方面だろうか。それほど明るくはないけれど、暗い海の向こうに見える灯りは暖かく感じられる。都会の光とはぬくもりが違う。

長谷観音ライトアップ-8

 紅葉に光が当たっているものの周囲は暗い。シャッタースピードが上がらず撮るのに苦労する。手ぶれ補正があってもブレるときは盛大にブレる。
 三脚は禁止されてないようだけど、あの人混みの中で三脚を使えるところは限られる。みんな撮ろうと狙うところは同じだし。
 テレビ局のカメラもあったから、ニュースの中継なんかがあったのだろう。
 入り口近くの池に映り込んだ紅葉はきれいだった。柵に囲まれていてもう一歩踏み出せないのが惜しいところなのだけど、ここはベストポジションの一つとみた。狭いところだから、みんな代わるがわるここで撮っていた。
 こういう状況のところでは手を伸ばして液晶を見ながら撮れる手ぶれ補正付きのE-510は活躍しそうだ。

長谷観音ライトアップ-9

 一周回って長谷寺をあとにする。これですべて予定をこなした。あとは江ノ電に乗って鎌倉駅まで行って、帰るだけとなった。最後に江ノ電も撮っておくかと、踏切でスタンバイして撮った。たぶん、電車の人と思われてしまっただろう。
 あとになってそういえばもう一つやり残したと思ったのは、長谷の先の極楽寺駅に行かなかったことだ。ドラマ「俺たちの朝」の舞台となったあの駅を撮るだけでも撮りたかった。前に話をしていたのにすっかり忘れていた。まあ、それはまた次の機会ということにしよう。鎌倉高校駅の夕焼けや稲村ヶ崎、腰越あたりもまだ行っていない。江ノ島もまるまる残っている。

長谷観音ライトアップ-10

 今更ながら気づいたのだけど、単線の江ノ電は、駅で向こうから来る列車を待たないと出発できないんだ。どっちかが慌てて出発してしまったら正面衝突になってしまう。もしくは、どちらかがバックオーライしないといけない。
 路線上に同時に何車両走ってるのか知らないけど、のんびりしてるように見える江ノ電のダイヤはけっこうシビアだ。速すぎてもいけないし、遅すぎてもまずい。スピードがゆっくりだから、いざとなったら急ブレーキで止まれそうではあるけど。

長谷観音ライトアップ-11

 長谷駅もイルミネーションで飾られていて少し華やいでいた。無駄といえば無駄だけど、クリスマスシーズンくらい日本中で浮かれてもいい。江ノ電にあまり派手なのは似合わないから、これくらいがちょうどよさそうだ。江ノ電の花列車みたいなのはないんだろうか。

 こうして長くて短い鎌倉での一日が終わった。お疲れ様、私たち。そしておつき合いいただいたみなさい、ご苦労様でした。
 さらば2007年鎌倉。また来年会いましょう。
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