21世紀でも東京タワーは定番のご馳走のように特別であり続ける

東京(Tokyo)
東京タワー2-1

PENTAX K100D+SIGMA 17-35mm f2.8-4



 特別展望台にあがってすぐ、お台場方面から花火が打ち上がって、展望台の中が歓声に包まれた。意表を突かれた形で突然始まったから、みんな驚いたようだ。思いがけずいいものを見られて私たちも喜んだ。けっこう本格的な打ち上げ花火で、10分か15分くらい続いただろう。お台場では週末にいつもやっているのだろうか。
 東京タワーくらい高いところなら都内で開催されるあちこちの花火大会が見られそうだ。小さくて音も遮断されてしまうから迫力には欠けるけど、大混雑と暑さ寒さからは逃れることができる。来年はひとつくらいそういう花火鑑賞もいいかもしれない。みんな考えることは同じで、展望台は展望台で混雑するのだろうけど。

東京タワー2-2

 2002年に大きくリニューアルしたとかで、特別展望台も小綺麗になっていた。足下が青や赤などにライトアップされて、脱昭和の意気込みが感じられた。ちょっとムーディーな感じで悪くない。
 それにしても、11人乗りのエレベーターが1基というのはどう考えても無理がある。大展望台から特別展望台に登る人が何割くらいなのかは知らないけど、エレベーターに乗るまでに何分並ばされたか。30分以上は立たされていた。エレベーターが1つだから、帰るときもまた待たされる。乗った人間を降ろしてまた乗せて、到着階での入れ替えてだから、効率の上げようもない。もちろん、エレベーターは遅い。
 上まで来ると展望スペースも狭いからエレベーターを増設するのは無理だ。せめてもう少し高速エレベーターにならないものかとも思うけど、構造上それも難しいのか。
 週末の東京タワーは老人子供に厳しい。車椅子やベビーカーでは特別展望台には登れないんじゃないかと思うけどどうだろう。行列に並んでいる間に孫を連れたおじいちゃんやおばあちゃんは倒れてしまいそうだ。
 そもそも、150メートルの展望台までに820円取っておいて、そこから100メートル上に行くだけのために600円もぶんどるというのは取りすぎだろう。おのぼりさんの足下を見ている。一生のうちに何度も行かない東京タワーにせっかく来たんだから、上まで登っていこうということになるではないか。ただ、上をあまり安くしたらみんな登りたがってますます行列と混雑が大変なことになってしまうから、これも苦肉の策ということか。
 東京タワーへ行くなら平日の方がよさそうだ。

東京タワー2-3

 そんなに並んでまで上まで行かなくてもいいやと思ったかもしれないけど、それがそうでもないところが悔しいところなのだ。たかが100メートル、されど100メートルで、150メートルと250メートルでは明らかに世界が違う。スケール感の違いはそのまま感動の違いとして表れてくる。ビル群が遙か下に見える感覚というのは、通常では味わえない新鮮な感じを受ける。たった100メートルに600円と思うけど、それだけの価値はある。一度は見ておきたい光景だ。
 少しでも元を取るためのぜいたくな楽しみ方としては、夕方前に大展望台に登って、昼間の景色と夕焼けを見て、日没後に特別展望台で夜景を見るというコース設定をすることだ。時間制限はないから、なんなら朝一に弁当持参で登って、営業終了までいたってかまわない。それなら1,420円は安い。

東京タワー2-4

 週末の夜ともなればカップルだらけになるのは仕方がないところだろう。私はカップルを見たり後ろ姿を撮ったりするのが好きだから歓迎だけど、おのぼりさんとして男同士で行ったりすると、ちぇっとか思うだろう。それをバネに頑張るというのもありかもしれない。

東京タワー2-5

 タワーの中の「東京カレーラボ」というカレー屋でカレーを食べることにした。最初は昭和の雰囲気満点の「タワーレストラン」で食べようと思っていたのだけど、カレー屋の呼び込みに負けてついうっかり入ってしまった。カレー屋ではなく、「カレーをテーマにしたレストラン」なんだそうだけど。
 ちょっと汁っぽいカレーで、変わった味のスパイスが効いていた。まずまず美味しかったとは思う。
 ツレはここのカレーが原因だったか定かではないのだけど、これをきっかけに体調を崩すこととなる。このときはまだそんなことになるとは思いもよらない二人であった。

東京タワー2-6

 外に出たらイルミネーションがきれいだったので寄っていくことにした。
 ツレはここでデジを落として壊してしまうという不幸に見舞われる。悪いことが続くときは続くものだ。いろんな意味で思い出深い東京タワーとなった。

東京タワー2-8

 このイルミネーションは毎年恒例で、クリスマスの25日まで毎日点灯されているそうだ。
 15メートルのもみの木のツリーと4万個のイルミネーションが華やかに彩り、東京タワーと光の競演をしている。
 他にもミニ東京タワーがあったり、機関車の光オブジェが飾られたりしている。
 この場所は無料なので、小さい子連れの親子などが多かった。もちろん、カップルも。

東京タワー2-9

 どういうつながりがあるのかは知らないけど、隣では南極観測船で活躍した樺太犬の像が飾られていた。名古屋港にあるタロジロの銅像を思い出す。なんでこんなところにあったのだろう。

東京タワー2-10

 午前0時、東京タワーのライトアップが消える瞬間を一緒に見たカップルは永遠の幸せを手に入れるという伝説がある。卒業式の日に、校庭のはずれにある伝説の樹の下での女の子からの告白で生まれたカップルは永遠に幸せになる、というのと同じようなものだ。ずいぶん前に聞いたような気がするけど、今でも深夜0時前になるとたくさんのカップルが東京タワーのまわりに集まってきてタワーを見上げているんだそうだ。
 12月は特別に夜の8時になるとライトダウンの演出が行われている。今年で3回目だそうで、クリスマス・ライトダウンストーリーと名づけられた光と音の30分のショーがある。東京タワーの中にいたら当然見ることはできない。ライトダウンの8時は、帰りのエレベーターの行列の中にいた。
 タワーの文字はハートマークをしていた。昔は年号だった。何かのドラマで見た記憶もある。その他、イベントでは別の文字などが点灯されることもあるようだ。

東京タワー2-11

 人が撮ってるところではそれにつられてみんな撮るという法則があって、実に面白い。一人が二人になり、三人、四人と増えていく。みんな他人が何を撮ってるか気になる。自分もその場に立って撮っている方を見ると、なるほどと思う。そういうことか、と。

 毎年200万人が訪れる東京タワー。年間収入40億円のうち、放送局などからの収入が半分、観光客の入場料が半分という割合だという。
 今回私も初めて登ってみて、いろいろ感じるところはあった。リリー・フランキーの作品で東京タワーが持つ意味を再認識した人も多かっただろう。まだまだ魅力は古びてない。少し年を取ったけど、今でも東京タワーは日本のヒーローであることに変わりはない。
 まだ行ったことがないという人はぜひ、一度行ってみて欲しいと思う。それは理屈じゃないし、理由など必要ない。一度行っておくという事実が大切なのだ。
 東京の街のあらゆる場所から見える東京タワー。それを眺めるとき、あそこに登ったんだと思って見るのとそうでないのとでは見え方や感じ方も違ってくる。東京に住んでいる人こそ登るべきだと思う。
 見上げればいつもそこにある。だから私たちは安心していられる。けれどそれは当たり前のことなんかじゃなくて、いつだって特別なことだ。永遠は約束されていない。だから、心の中に必要なのだ。あなたの心の中に東京タワーはありますか?
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コメント
  • 2007/12/16 01:12
    僕は東京タワーには中学の修学旅行で行っただけです。

    ところで、昨日買い物で名古屋の栄に行ったのですが、帰りが夜になり、テレビ塔を見るとライトアップされて奇麗でした。
    いつも夕方には帰るので、夜景を見ることはなく新鮮でした。
    テレビ塔も東京タワーに負けてないと思います。地元ひいきかもしれませんが
  • テレビ塔に登ろう
    2007/12/16 07:01
    ★しゅうさん

     こんにちは。
     しゅうさんは中学の修学旅行で東京タワー行きましたか。
     私たちの中学は京都・奈良でした。
     高校は高山でスキーだった。(^^;

     テレビ塔のライトアップもきれいですよね。
     一度ちゃんと撮りに行きたいと思っていて実現できずにいます。車の中からは何度か撮ってるんだけど、そんなんじゃなく。
     それにもう一度上まで登らなくてはとも思ってます。地デジになれば電波塔としての役割も終えますしね。
     このブログでもテレビ塔のことはまだ書いてないのでした。(^^;
     だからやっぱり、登って写真も撮って、一度ちゃんと勉強もして書かねばなのです。
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