チャンスにピンチヒッター

言葉(words)
光と影の風景

 ノーアウト満塁。絶好のチャンスでピンチヒッターに代打の切り札登場です。
 そんな実況を聞いて、なんでチャンスなのにピンチヒッターなんだろう? と思ったことがある人もいると思う。
 相手側に立ってる? と思ったりもするけどそうではないらしい。
 もともとは危機的な状況という意味のpinchを語源とする用語で、pinchには重要な場面といったニュアンスもあるようなので、そのときに出ていくバッターでピンチヒッターという言葉が生まれたという。
 ただ、これは言い得て妙というか、実際にチャンスはピンチでもあるわけで、的を射た言い回しに思える。
 たとえば、プロ野球にたとえると、一軍と二軍を行ったり来たりしている選手が一打逆転の場面で代打に指名されたとする。
 それはチャンスには違いないのだけど同時にピンチでもある。どういうことかというと、良い結果を出せば一軍に残れるし、悪い結果ならまた二軍に落とされかねないからだ。
 ピッチャー側からすれば、ピンチの場面を抑えれば評価が上がるチャンスでもある。
 よく似たことは他の仕事でもあるし、人生においてもあることだ。
 プロポーズされたら結婚のチャンスではあるけど、結婚に失敗するかもしれないピンチでもあるように。
 チャンスはピンチ。だからチャンスにピンチヒッターが出てくると個人的に妙に納得してしまうのだ。


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