
愛知県岩倉市にある神名太一社(地図)。岩倉の総鎮守とされる神社だ。
読み方がいくつかあってはっきりしないのだけど、『愛知縣神社名鑑』は「神明大一社」として「しんめいたいちしゃ」とふりがなを振っているので、これが正式名なのだろう。
”大一”は明治以降に改められたもので、もともとは”太一”だったはずだ。
社号標には神明太一宮とあるのだけど、この頃は「しんめいたいいちのみや」と呼んでいたかもしれない。
一般的に太一は”たいいつ”と読む。
太一は古代中国の思想で宇宙の中心を意味すると説明されることが多いのだけど、起源はもっと古い日本にある。
伊勢の神領民たちがよく知らないまま太一を使っているけど、太一とは何かを説明するのはちょっと難しい。
岩倉市のあたりはかつて伊勢の神宮の神領地だった関係で神明社が多い。この神明太一社もそのひとつなのだけど、たぶん創建(創祀)はかなり古い。社伝がいうように平安中期ということはない。
岩倉市は磐座が由来の地名で、巨石も見つかっている。神祀りの拠点だった可能性がある。
詳しい歴史はいずれあらためてということにしたい。
なお、この写真は2018年4月に撮影したものです。









【アクセス】
・名鉄犬山線「岩倉駅」より徒歩約6分
・駐車場 あり
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