
甘く切ない時間は、人生の中のほんの短い一瞬でしかない。
春の朝露のように生まれてほどなく消えてしまう。
だからこそ貴重で、失ったが最後、二度と取り戻すことはできない。
そのただ中にいるときは分からない。分かっているつもりでも、本当には気づいていない。
それはずっと後になってからしか分からないことで、そのとき気づけというのは無理な話なのだ。
私たちに残されるのはかすかな記憶だけ。
思い出を抱えて年を取っていくしかない。
人生は残酷だ。だからこそ美しくもある。
写真を撮りながら名古屋と近郊を巡ります