20Dを持って河原で試し撮りをして長々とカメラ話をするの巻 - 現身日和 【うつせみびより】

20Dを持って河原で試し撮りをして長々とカメラ話をするの巻

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Canon EOS 20D+Canon EF75-300mm USM f4-5.6



 新しいカメラやレンズを買って、短い時間で試し撮りをしようと思ったとき、私が行くのはたいてい尾張旭か河原のどちらかだ。もっと時間があれば動物園や花のある公園や森なんかもいいのだけど、夕方のわずかな時間となると行く場所は限られる。今回は日没間近ということで河原を選んだ。
 河原というのは被写体が多いことをあらためて知る。水の流れがあって、広い空があって、いろいろな人が集まってくる。運とタイミングが良ければ、花や鳥や昆虫にも出会えるし、公園よりも人目を気にせず写真が撮れるのもいい。
 今日は新しく買ったEOS 20Dを持ち出して河原で試し撮りをしてきた。主なチェックポイントとしては、手ぶれ補正がないデジでどの程度ブレるのかと、連写機能を確認するという二つの目的があった。結論から言うと、万能のデジというのはないものだなと思った。だから人は次から次に発売される新機種に飛びついてしまうのだなとも。ちょこっとずつ完成度を上げるメーカーの思惑に翻弄されて、よろめくようにあとをついていってしまう悲しき我々なのだ。究極のデジは山のあなたの空遠く、21世紀の向こう側にあるのだろうか。

20Dで河原風景-2
Canon EOS 20D+SIGMA 18-50mm f3.5-5.6

 草の中に白い球が落ちていて、あ、軟球か、久しぶりに触ってみるかと拾おうとして、ギョッとして思いとどまった。なんじゃこりゃ、巨大な白いキノコではないか。誰かが落としたのかとも思ったけどそんなはずもない。誰がこんなところに大きな白いキノコを捨てていくものか。よく見るとしっかり地面から生えている。こんなところに生えるものだろうか。もぎ取って家に持ち帰って今夜はキノコパーティーだ、なんてことはもちろんしない。
 あまり近づくとキノコの菌とか飛んでそうなので、おそるおそる近寄って証拠写真だけ撮った。大きさはソフトボールくらいあった。いくら私が中学の時、2年連続守山区ソフトボール大会で優勝投手になったからといっても、このキノコでライジングボールは投げられない。
 河原には意外なものが落ちているから油断できない。

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 いつも歩いているところから対岸に渡ったら、名古屋駅のタワー群が見えた。思いがけず大きく。あれだけ高いビルだから、視界さえ開ければ名古屋市内のどこからでも見られるわけだ。守山区からだって見られる。
 望遠レンズの圧縮効果で面白い写真になった。車で行けばここから45分はかかる距離感だけど、橋のちょっと向こうくらいに建っているように見える。このあたりも人間の目とレンズの違いだ。
 シャッタースピードは1/100秒ということで、立って手持ちでは厳しかったので、しゃがんで両肘を股に固定してなんとかブレずに済んだ。このスタイルが手持ちでは一番安定感がある。

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 これで1/40秒。手ぶれ補正機能のあるK100Dならブレないはずだけど、手ぶれ補正なしの20Dでは止まらない。持った感じの安定感はあるし、シャッターもそれほどバタつくわけではないのに、思っている以上にブレる。やはり手ぶれ補正なしの望遠は厳しいか。連写くらいでは止めきれない。このときはあえてISO100で撮ってこれだったから、今後は積極的に感度を上げて対応していくしかなさそうだ。
 300mmで1/100秒が限界では暗いレンズはつらい。やはり20Dでもミニバズーカ砲のTakumar 300mm f4を装備しなければならないか。けど、あれは人がいる街中では恥ずかしいからあまり使いたくないんだよな。

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 薄い雲がかかったその上を飛ぶ飛行機。この方向は小牧空港に降りるローカルなやつだ。尾翼が赤いこの機体はよく見かける。どこの航空機だろう。
 シャッタースピードは1/320秒。ここまで速ければブレることはない。ただ、自分の意志に反してすごい連写になってしまうことがあってびっくりする。アクセルをちょっと踏んだら急発進するスポーツカーみたいだ。秒速5枚はだてじゃない。でもそんなに連写するシーンはごく限られてるし、無駄打ちしてシャッターユニットの寿命を早めてもつまらないから、連写は控えめにしよう。シャッターは少し慣れが必要だ。
 シャッターといえば、10Dは静かで上品で気持ちよかったのに、後継機の20Dはバタン、バタンと品がないものになってしまった。速度を得た代わりに静粛性を失ってしまったのは少し残念だ。シャッターの音や押した感覚は写真を撮るという行為の中で割と重要な部分を占める。車のドアを閉める音のようなもので、カシャーンと上品な音が望ましい。バタコーンなんて鳴ると気分的にしょんぼりしてしまいがちだ。istDのシャキーンというシャッター音なんかは最高にいい気分だった。

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 手ぶれとピント速度と連写能力を確かめるために飛んでいる鳥を撮りたかったのだけど、被写体はカラスしかいかなかった。カラスでは遅いし大きいし、練習台にはならない。せめてコサギか何かいればよかったのだけど。
 20Dのレリーズタイムラグ(シャッターを押してから実際に撮影されるまでの時間差)が65msと中級機の中では速い方なので、動きものには向いている(10Dが90ms、D80が80ms、D200が55ms、最速とされるD2Xsで37ms)。K100Dなどは100msを超えてるし、K10Dの100ms弱というのもちょっと遅すぎる。プロでもないから一瞬の遅れが致命傷になることはほとんどないにしても、遅いよりは速い方が気分的にもいい。K10Dは欲しいけどこの遅さがなんとかならないものかと思っている人も多いんじゃないだろうか。

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 初夏に比べてずいぶん日が短くなった。一番昼が長かったときは7時半くらまで明るさが残っていたけど、今はもう6時すぎには日暮れ時間になってしまう。私の活動時間は、これから冬に向かってどんどん短くなっていく。4時半すぎに日没を迎えてしまう時期は文字通り冬の季節だ。早い日没時間は写真の敵というか私の敵となる。
 でも、これから秋は夕焼けが一年で一番いい時期だから楽しみだ。河原風景でも、やはりなんといっても夕焼け時間が最も絵になる。平凡な風景もドラマチックとなり、ただシャッターを切るだけでいつよりいい写真になるから得したような気分だ。

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 300mmテレマクロの手持ちはものすごく厳しい。ISO800まで上げてもシャッタースピードが1/20秒ではブレずに写すことは不可能に近い(ISO800でもこのノイズの少なさはいい)。このときは暗くなりかけていて風も吹いていて、ピンぼけと被写体ブレも重なった。
 同じ条件でK100Dを使ったらどんな結果になっていただろう。今度比較実験もしてみよう。どちらもそれぞれの長所と短所があって、2台で使い分けていけば万全となるのだけど、いつも2台持ち歩くわけにもいかない。何を犠牲にするかで持っていく方を決めるしかないだろう。20Dを使ってみると20Dの良さも実感するし、同時にK100Dの実用性の高さも思い知る。

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Canon EOS 20D+SIGMA 18-50mm f3.5-5.6

 夕焼け時間、空も川もオレンジに染まり、川で遊ぶ女の子たちがシルエットとなった。
 日没を迎えて20Dの試し撮りもそこまで。夜景撮影時の高感度ノイズ実験はまた別の機会にあらためてすることにしよう。
 画質的なことに関しては、これまでD30、Kiss Digital、KDN、10Dと使ってきたから、すっかりお馴染みのものだ。KDNの写真と並べてもほとんど区別がつかないかもしれない。良くも悪くもキヤノン画質で破綻がない。悪くいえば優等生すぎて面白みがない。
 性能としては、これまで使ったデジの中ではもっとも不満のないものとなりそうだ。ファインダーもistDほどではないにしてもまずまず見やすくて、10Dよりだいぶいい。これならTakumarなんかのマニュアルフォーカスでも使えそうだ。起動時間も10Dに比べてずいぶん速くなった。
 ただ、スイッチの位置は相変わらず気に入らない。スイッチの考え方はPENTAXが一番正しいと思う。右手でグリップを握って右の親指でONにできるのが一番早くて自然な動作だ。Canonのように両手を使わないと入れられないのはどう考えても邪魔くさい。復帰も早いから常にオートパワーオフにしてシャッターボタン再起動のクセをつけた方がいい。
 要するに手ぶれ補正なのだ。これさえあれば20Dは私にとって何の不満もないデジとなったかもしれない。レンズごとに手ぶれ補正がついたのを買うのはイヤだ。高いし、ついてないものが圧倒的に多い。現実的な範囲でいえば、17-85mmと75-300mmのISつきを揃えればいいということになるのだろうけど、それでも納得はいかない。次の50Dこそ手ぶれ補正をつけてくれ、Canon。そうしたら今持ってるすべてのカメラとレンズを売り払ってでも買う。もしくは、K10Dの後継機に期待した方が早いか。ユーザーのわがままにキリはない。
 そんなこんなのカメラ話でした。カメラに興味のない人にはさっぱり面白くなかったことでしょう。申し訳ない。明日からはカメラ話は少なめでいきますので、また遊びに来てください。
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コメント
非公開コメント

いやいや、少なくしないで下さいwww

なかなか興味深いです

高校の時からキャノン好きでしたが
いまはペンタが興味ある

でも、確かにラグは気持ちのいいモンンじゃないですよね

店頭でもちょっと気が付いてましたが

気が付かないフリをしてましたwww

2007-09-04 21:53 | from ただとき | Edit

カメラトークはコメント欄で?(笑)

★ただときさん

 こんにちは。
 カメラ話増やせ派のただときさんは、たぶん少数派です(笑)。
 私も人もカメラ話はあまり読んだりしないんだけど、自分だとつい長くなってしまう。(^^;
 つべこべいわずにもっといい写真を撮れってことなんですよね。

 私は子供の頃はカメラはPENTAXが一番高級なんだと、わけも分からず思い込んでました。
 Canonなんて二流メーカーだと思ってた(笑)。
 今振り返ってみても全然そんなことないのに、なんであの頃そんなふうに思ったんだろう。

 K10Dを店で触っただけでラグに気づいた、ただときさんはすごいですー。
 私なんて自分でK100Dを使ってても言われるまで気づかなかったのに(笑)。
 K10Dもシャッターの基本構造はK100Dと同じらしいから、チューンだけでは限界があったんでしょうね。
 連写性能も、CanonやNikonがリードですね。

 カメラ話は、こうしてコメント欄でするのが一番よさそう(笑)。

2007-09-05 06:09 | from オオタ | Edit

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