敷かれたレールの上を走る脱線なしの和食サンデー料理 - 現身日和 【うつせみびより】

敷かれたレールの上を走る脱線なしの和食サンデー料理

レール上の和食サンデー

Canon EOS 20D+Canon EF50mm f1.8II



 ここの最近サンデー料理はあまりにも脱線が多かったから、今日は敷かれたレールの上を歩く和食サンデーとしてみた。僕の前に道はなく僕のうしろに道はできる的な料理はいったん休憩だ。多少の揺れやブレはあったものの、なんとか脱線せずに終着駅までたどり着くことができた。純粋な和食というには少し逸脱があったけど、そのへんはちょっとしたオーバーランということで大目に見てもらおう。
 今日はさほど手間暇をかけたメニューじゃなかったから、落ち着いて3品作ることができた。里芋を煮ているのを忘れてネットに夢中になっていたら焦げてしまったというほんのささいな失敗を乗り越えて、私としては短時間といえる1時間半で完成にこぎ着けた。名古屋-東京間ののぞみに勝った。理想は1時間以内なのだけど、それを実現しようとすれば、ツインヘッドと4本の手と4つのガスコンロが必要となる。このまま料理を続けていったら、料理に特化した体に進化して、2つの頭と4本の手を持つ料理人間になれるだろうか。もしそうなったら、調理場が見える料理屋で働こう。評判を呼んで千客万来となるか、気味が悪くて客が寄りつかなくなるか。
 くだらない空想はこれくらいにして、今日の3品を紹介しよう。

 まずはマグロのたまりしょう油マヨネーズ和えから。一番手前がそれだ。
 当初はマグロを天ぷらにしようと思っていたけど、作ってるうちに面倒になってきて簡略版にしてしまった。天ぷらは後処理が大変だからついつい避けてしまう。そういう主婦の人も多いだろう。唐揚げとか天ぷらが多い家庭というのは、それだけ手間をかけているということで奥さんやお母さんに感謝しないといけないのだ。
 マグロの切り身を薄切りにして、塩、コショウで下味を付ける。これをビニール袋に入れて、そこにカタクリ粉を投入してよく振る。そうするとカタクリ粉を無駄にせずにまんべんなく粉がつく。これはいろんなところで使える便利な技なので覚えておいて損はない。
 あとはオリーブオイルで軽く焼くだけのこと。焼き具合はお好み次第だけど、あまり焼くと固くなってしまうので半生くらいでいい。その場合は刺身用のマグロを使った方がいい。
 ソースは、マヨネーズにたまり醤油とわさびを混ぜて作る。
 これはかなり美味しい。これまで作った魚料理の中ではトップクラスだと思う。柔らかい食感といい、タレとのマッチングといい、ちょっとした焼き肉にも負けてない。魚が苦手な人にぜひおすすめしたい。

 右奥は豆腐の鶏そぼろ掛け。お馴染みのメニューの変形だ。
 木綿豆腐を3センチくらいにスライスして、だし汁で煮込む。それをフライパンに移して、だし汁でひたひたになるくらいにして、少し焼きを入れる。塩、コショウ、しょう油をまわし入れて、豆腐に味付けをする。長ネギの白い部分も入れる。
 鶏そぼろは、鶏肉を細かく切って、しょう油、酒、みりんで味付けをする。肉の代わりに白身や赤身の魚でもいい。
 最後に豆腐にそぼろをかけてできあがり。
 これも安心して食べられる美味しさだ。何も複雑なことはしていない。それでも、冷や奴なんかで食べるよりも私はずっと好きだ。甘辛のそぼろと豆腐の相性もいい。

 左奥は今日の目玉として一番作りたくて一番食べたかった、里芋となめこの卵とじだ。
 ヌメヌメにヌメヌメを掛け合わせて卵で閉じこめるというのは、アイディアが出た段階で美味しくなる予感があった。実際作ってみると思った通り美味しかった。ヌメヌメ系が苦手じゃない人には自信を持ってオススメできる。
 里芋の皮をむいてよく洗い、適当な大きさに切り分けて、塩をたっぷり入れたお湯でしばらく煮る。次にだし汁に交換して、更に煮込んでいく。里芋はなかなか柔らかくならないから時間がかかる。煮汁がなくなるほど煮込むと私のように焦がしてしまうことになるけど、煮すぎてもあまり型崩れないのでジャガイモよりも扱いやすい。
 煮汁が少なくなったところでめんつゆを入れる。ここがポイント。更にしばらく煮て味を染みこませる。
 なめこを投入してから少し煮て、最後にとじた卵を入れてフタをしてしばらく待つ。半熟になったところで火を止めて蒸らす。
 ヌメった食感がたまらない。あまり頻繁に食べたくなるような料理ではないけど、これはまた作りたいと思った。私の好物の一つになりそうだ。

 全体的に味付けがやや濃いめになってしまったところに不満が残ったものの、トータルで満足度の高いサンデー料理になった。これならたいていの家庭に出しても大丈夫だと思う。少し色つき野菜が少ないけど、ヘルシー指向でもある。
 和食は追求していけば奥が深い世界ではあるけど、作るのは一番簡単だ。調味料が決まっているから大きな失敗がない。だいたいどんなふうに作ってもそれなりに美味しいものができる。外国料理の場合は、冒険すると失敗確率がぐんと上がって、へたしたら食べられないものができてくる。ソース作りも変に工夫すると吐きそうなものになったりする。和食なら、塩、しょう油、みりん、酒のどれかを使っておけば間違いはない。迷ったら全部使ってもいい。失敗するとしたら濃すぎるか薄すぎるかくらいで、それも取り返しはつく。
 私が和食を作るときは、作るよりも食べる方を優先させたときだ。作るという点では工夫の余地があまりないから物足りない場合が多い。懐石料理に挑戦なんてことになるとまた話は別なのだけど。
 まあでも、和食はやっぱり美味しいものだなとあらためて思った。日本人の口に合うように長年にわたって作り上げられてきたものだから当然と言えば当然か。白いご飯があって、中心となる肉か魚のメイン料理があって、あとは付け合わせに何品かあれば納得がいくというのも、日本人の遺伝子がそうなっているのだろう。
 今後も和食は作っていきたいと思っている。冒険心をちょっとお休みしたいときなどに。けど、趣味としてのサンデー料理だから、無難な和食に逃げてはいけないとも思う。世界地図にダーツを投げて、刺さった国の料理を作るなんていう遊び心も必要だ。一人でそんなことをしていてもまったく盛り上がらないけど。
関連記事ページ
 ちょこっとだけデジの話。
 めざとい人は気づいたと思うけど、今日の写真はEOS 20Dで撮っている。そう、買ってしまったのだ、安かったのでつい、ふらふらと。
 40Dの発売で中古市場に一気に20Dがなだれ込んできて、相場が先月に比べて1万円以上下がった。しばらくすると落ち着いて、価格的に揺り戻しが来るはずだから、20Dを買うならここひと月がねらい目だし、売ろうとしてる人は少し待った方がいいと思う。私もD70Sが出たとき急いで70Dを売って失敗した。もう一度買い戻そうとしたときには売値よりも1万円以上高くなってしまったのだった。
 20Dの画質は、良くも悪くも大人の優等生だ。10Dと同じ傾向で、画質は上がっているのが実感できる。画素数アップの恩恵よりもクリア感が増しているのが嬉しい。それは30D、40Dとなっていくごとにそうなのだけど、20Dでほぼ一応の完成を見たと言っていいのかもしれない。画素数に余裕がある分、バランスがいい。1000万画素を超えるとちょっとした手ぶれが画質低下に直結してしまうから、扱いが難しくなる。あとはここまでくると、画質どうこうはレンズ次第ということになってくる。
 PENTAX画質が好きな私としてはCanonはむしろあっさりすぎて物足りないのだけど、露出を明るくしても飛ばずに粘るのがCanonのいいところだ。深い雰囲気描写よりも明るい陽気な画質の方が好きだから、Canonの方が向いているかもしれない。
 ただ、やはり手ぶれにはシビアで、手ぶれ補正のK100Dのありがたさを思い知る。18mmで1/4秒くらいで自分では止まってるつもりでも写真を見ると明らかにぶれている。ノイズが少ないということで、積極的に感度を上げていくのがよさそうだ。ISO400は常用に耐えるし、ISO800でも実用範囲だから、明るいレンズを組み合わせれば夜でもなんとかなりそうだ。
 Canonは40Dでも手ぶれ補正をつけてこなかった。次はつけるつもりなんだろうか。もしつけてきたら、PENTAXやNikonに流れた元Canonユーザーが大挙してもどってくるだろうに。
 今後はしばらくK100Dと20Dの併用になりそうだ。K100Dはこの前電車を撮ったときにRAWでは3枚しか連写できないことが判明して、一気に使い勝手が悪いと感じるようになった。20Dは1秒5枚で6枚まで連写できる(jpegなら23枚連写)。動きのあるものでは断然20Dが有利だ。ピント合わせも速い。
 明日はちょっと近所で鳥撮りを試してみよう。
コメント
非公開コメント

トラックバック

https://utusemibiyori.com/tb.php/714-0af89ad6