こっちも人間、向こうも人間

言葉(words)
高速下のキバナコスモス

 クソ忙しいときにくだらないセールスの電話などがかかってくると、そんなことはどうでもいいんじゃボケとか思いながら電話を切るけど(もちろんそんなことは口には出さない)、あとから冷静になってよくよく考えてみると、一日中電話をかけてむげに扱われているセールスマンにも人生があって、その仕事に生活がかかっているわけで、あんまり邪険にするものでもないなと思い直す。
 セールスマンはセールスをしている人間であってセールスマンという属性ではない。
 とはいえ、同情はしてもいらないものは金輪際いらないし、お宅に眠っている不要品はありませんかとか言われても不要品はこっちで売るなり処分するなりするので、あなたの電話が不要ですと言いたい。
 AIがもっと発達して末端の業界まで行き渡るようになればそういった無駄なセールス電話もなくなるだろうか。
 というよりも、セールスという職業自体が不要になり、セールスマン側から見て無駄な客である私もまた不要となるのだろう。
 つまらない電話してくるんじゃねえよなんて心の中で悪態をついている今はまだ牧歌的で幸せな時代といえるのかもしれない。
 
 
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