
ひとつの罪は四方八方だけではなく、未来方向と過去方向へも同時に広がり伝わっていく。
自分が罪を犯せば家族や親類縁者に影響を与えるだけでなく、子孫や祖先も汚すことになる。
逆の見方をすれば、全体の罪は個人も同時に背負うことになるという言い方ができる。
国が罪を犯せば国民も罪人になる。
それは未来でも過去でもそうなるということだ。
過去の国が犯した罪は、未来の個人も負わなければならない。自分は直接関わっていないから無関係というわけでは決してない。
罪に対しては罰が与えられ、償うことが求められる。誰も逃れることはできない。
だから、始まりとしての罪を犯してはいけないのだ。自分ひとりで背負えば済むなどと思ってはいけない。