
線路沿いを自転車で走っていると、遠くの方で左から右、右から左へと素早く何かが動き回っているのが見えた。
近くに小さな男の子とお父さんがいたのでラジコンカーを走らせているのだと思った。自転車で踏まないように気をつけないとと。
しかし、近づいたらふいに止まって目が合った。
猫? いや、イタチ? え? イタチ!?
嘘でしょと思ったけど、これは確かにイタチか何かだ。もしかしたらイタチに近い別の生き物かもしれない。
それにしても生きているイタチもしくはイタチ風の何かを実際に見たのは初めてだ。わりと驚いた。
町中の自然が減って生き物の数は減ったのだけど、私たちが子供時代の一番環境汚染が進んでいた頃に比べるとある種の生き物たちは戻ってきているのを実感する。たとえば身近でタヌキやイノシシが増えていたり、サギやカワウが多くなったりしているのがそうだ。
嫌われ者の外来種や害獣と呼ばれる生き物たちも同じ環境の中で暮らしている仲間に違いない。なんとか共存できればいいと思っている。
名古屋の郊外ではニホンカモシカの目撃例もあるから、いつかニホンカモシカに出会ってみたい。