
国家と国民の関係を軽く考えてはいけない。
どこかの国に属するということは、その国に守られているということであり、同時に責任も負っている。
利益も不利益も受けるということだ。
いうなれば親の財産を得ると同時に親の借金も受け継ぐことと同じだ。
鎌倉時代の御恩と奉公の関係にたとえるなら、幕府から所領を安堵してもらう代わりに幕府に何かあれば駆けつけて奉公をしないといけない。
国と国民は一蓮托生であり、いいときも悪いときも分かち合う関係にある。
国家が罪を犯せばそれは国民の罪となる。直接関わっていないから無関係ということにはならない。
国民が罪を犯せばそれは国家の罪となるということだ。
そのあたりのことを勘違いしている人が多い。
日本人は特に国と国民の関係性に無頓着だ。
一方で国際人と呼ばれるような人も感覚が麻痺しているところがある。
国に所属するということは、たまたま生まれた国に住んでいるという以上のことで、責任から逃れることはできないことを自覚しなければならない。
このサイトを訪れている人の大部分は日本国籍の日本人だと思うけど、日本国の日本人であるということがどういうことなのかをもう一度よく考えた方がいい。
愛国心とか右や左以前に、自分がこの国に何ができるかを。