
勝手に照会シリーズの今回は、【MATSURI】を紹介します。
沖縄県在住の女性アーティストで現在20歳。
YouTubeの歌ってみた動画がきっかけでデビューするパターンがここ数年増えているけど、その中のひとりという言い方ができる。
MATSURIの場合はそれがKing Gnuの『白日』だった(個人的にはこの動画がKing Gnuをちゃんと聴くきっかけになった)。
難しい楽曲をしっかり歌いこなしていて、その筋の人が聴いたらこれはモノになると思ったのも不思議ではない。このときはまだ高校生だったはずだ。
ネットのインタビュー記事がひとつしか見つけられなかったのだけど、それを読むとデビューまでのいきなつなどを知ることができる。
【インタビュー】MATSURI、『ハレノヒ』に5つの物語と非日常「その時々の特別な想いを」(田中大)
中学2年生の頃から地元沖縄のライブハウスに出入りして歌っていたというから、スタートは遅くない。
もっと子供の頃から本格的なレッスンを受けている子もたくさんいるだろうけど、どういう経緯を辿るにせよ、デビューできるのはほんの一握りだ。
幸運も必要だろうし、人との出会いがなくては実現しない。実力があれば必ずデビューできるわけではないし、上手い下手が人気のあるなしに直結するわけでもない。
表現力とか本人の魅力などといってもそれはとても曖昧で捉えどころのないものだ。
公式サイトはbeingのもので個人サイトではなく、wikiにはページがない。
YouTubeの登録者数が1万人ちょっとというのは少なくはないけど多くもない。
発表した曲もまだ少なく、これからのアーティストだ。ここから大きく伸びていくか、先細りになっていくかは分からない。
今のご時世ということもあって東京進出は必須ではないとはいえ、よりチャンスを求めるなら上京した方がいいように思うけどどうだろう。沖縄にとどまってしまうのはちょっともったいないような気がする。
私もしっかり注目して、この先どうなっていくかを見届けたい。
MATSURI 『金魚すくい』 2021年4月4日
2021年に発表された1st digital single。
テレビ東京ドラマ『私の夫は冷凍庫に眠っている』の主題歌として採用された。
デビューしていきなりのタイアップというのは幸運に恵まれているといえる。それだけの実力者ということでもある。
MATSURI 『蛍』 2021年8月4日
2nd digital single。
今のところすべての楽曲は、作詞をNative Rapperが、作曲をCarpainter , Native Rapper , Masayoshi Iimori , TREKKIE TRAX CREWが担当している。
Native Rapperは京都出身のハヤシヒロミチのソロ・プロジェクトなのだそうだけど、まったく知らない。
Carpainter , Native Rapper , Masayoshi Iimori , TREKKIE TRAX CREWはもっと知らなくて、ダンス・ミュージック・レーベル「TREKKIE TRAX」を主宰する4人組らしい。
MATSURI自身は作詞作曲に関わっていないのだろうか。
MATSURI 『線香花火』 2021年9月22日
3rd digital single。
とてもいいのだけど、同時に少し物足りなさもある。引っ込んだところがない分、とがったところもないというか、引っかかりに欠ける。
MATSURI 『最低にして最高の道』 2020年5月2日
”RBC琉球放送 「Aランチ」2020年12月 EDテーマ”とあるので、デビュー前の沖縄時代の曲だろうか。
MATSURI 『ハレノヒ』 2022年2月11日
4th digital single。
4枚目のシングルであると同時にミニアルバム『ハレノヒ』の表題作でもある。
アルバムとしてはもちろん初で、流通CDとしても初めてかもしれない。
公式サイト
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