
裾野が広がればレベルが上がるとは限らない。
門戸が広がることでレベルが下がることもある。
特に頂点に影響を与える。
たとえば東京大学の学生数を1.5倍にしたら大学としてのレベルは確実に落ちる。
それは企業やスポーツのチームに置き換えても同じことがいえる。
ここ20、30年のアイドルや女優の変遷を振り返ったとき、全体のレベルは上がっているように見えて上位のレベルは下がっている。
内部での競争や淘汰がレベルアップにつながらないというひとつの例だ。
物事には適正な数というのもがあって、少なすぎても多すぎてもいけない。
希少性も大事だけど競争が起きなければ進歩、成長は鈍くなる。
地球人の適正人口がどれくらいかというのはなかなか難しいところではあるのだけど、現状はどう考えても多すぎる。
地球では過去に5回の大量絶滅があったという説がある。
それも一定のレベルを保つための自浄作用というか地球人の自己レベル補正のようなものなのかもしれない。
遠くない将来、6度目の絶滅はやってくるだろう。