
今日の午後、ふいに”峠の釜めし”をいただいて、さて、サンデー料理との兼ね合いをどうしようかと考えた。
サンデー料理のメニューはもう決まっていたし、夕飯を峠の釜めしだけにするのも何なので、そうか、組み合わせればいいのかと思いつく。
峠の釜めしを白米の代わりにするという、ちょっと贅沢なサンデー料理になった。このパターンは史上初だ。
峠の釜めしは言わずと知れた有名駅弁で食べたことがあるという人も多いと思うけど、私は初めてだった。
釜めしの駅弁の総称を峠の釜めしというのだと思っていたら違っていて、横川駅で荻野屋(おぎのや)が販売する駅弁のことだという。
横川駅についてもよく知らなくて、なんとなく長野県と思っていたら群馬県だった。
世の中、知っているようで知らないことは多い。
横川駅は群馬県安中市にある信越本線の駅で、かつては軽井沢とつないでいた。
横川駅が開業した明治18年(1885年)から荻野屋は駅弁を売り始め、峠の釜めしが登場したのは昭和33年(1958年)のことだそうだ。
一地方都市のひとつの駅で売っているだけでひとつの駅弁が全国区になることはない。関東のいくつかの駅や百貨店の駅弁フェアなどで売られるようになったことでよく知られる存在となっていったのだろう。テレビで紹介されることも多い。
益子焼の土鍋が容器になっているというのも話題性があった。最近、この土鍋を製造している窯元が経営再建となっていることがニュースで流れたのを知っている人もいると思う。
駅弁は旅の途中の列車で食べるのが一番美味しいのだけど、たまには家で食べるのもいい。
夕飯に冷たいままというのは嫌だったので、土鍋から出して小分けにしてレンジで温めた。
ご飯は思ったよりも薄味で美味しかった。もっと濃い味付けを想像していた。
いつか本場で食べてみたいけど群馬県へ行く用事ができるとは思えない。

「イカ刺しの卵黄ソース」
おかずはいつもの顔ぶれが並んだ。
イカ刺しの卵黄ソースも定番としてすっかり定着した。安定した美味しさだ。

「焼きナスのいろいろ乗せ」
ナスを切り分けて水に浸けてあく抜きをする。
水気を拭いて片栗粉をまぶし、ごま油で両面を焼く。後半で水を加えて蓋をして蒸し焼きにする。
ナスとは別にニンジン、長ネギ、シイタケ、シーチキンをごま油、豆板醤、ショウガで炒める。
酒、みりん、しょう油、和風だしの素、塩、コショウで味付けをする。
ナスを上に乗せて、卵黄ソースで余った卵白を入れ、蓋をしてしばらく加熱する。

「トマトスープ」
トマトスープは年中作って食べているのだけど、自分の中ではなんとなく寒い季節に作りたくなるような気がする。
手軽で美味しいし、具材はなんでもいいので、何か一品足りないときなどにおすすめだ。