
人生には無限の可能性があるというのは嘘だ。
生まれたときすでに可能性はかなり限定されている。
しかし、完全に嘘と決めつけることもできない。
選ばなかった選択肢も含めれば可能性は無限に近いものがある。
ひとつの選択肢が別の選択肢を生み、その先でまた別の選択肢が現れるというふうに考えると枝分かれは無数に増えていく。
ただ、言うまでもなく選べる選択は常にひとつでしかなく、選ばなかった選択肢の先を知ることはできない。
人生を後ろから振り返れば誰の人生も一本道だ。つまり、ひとつの人生しか選べない。
人生の可能性を考えるとき、過大評価も過小評価もするべきではない。
いくつかある選択肢の中から自覚を持って選び、選択に対して責任を持たなくてはならない。