庄内緑地試し撮り<広角編> ~K100Dと写真について考えたこと

カメラ(Camera)
庄内緑地試し撮り-1

PENTAX K100D+smc PENTAX-DA 18-55mm(f3.5-5.6 AL), f5.6 1/800s(絞り優先)



 今日も昨日に引き続き、庄内緑地のK100D試し撮り写真でいこう。今回は広角系のレンズで撮ったものだ。
 まずは、PENTAXデジのレンズキットになっている18-55mmから。すごくいいわけじゃないけど、平均以上の写りなので安心して使える。私もこれを標準レンズとしている。
 PENTAX初代デジのistDはかなり地味目の発色だった。そういう声が多かったようで、2代目のistDSはかなり派手目に振ってきた。私はそこが好きでistDからDSに買い換えたのだけど、好みが分かれる発色だった。istDS2はマイナーチェンジで大きな変更はなく、K100DでPENTAXが出した答えは、中間を取るというものだった。istDSほど派手じゃなく、istDほど控えめでもない。ある意味では無難なところにまとめてきた。でも、やっぱり一目見て、PENTAX画質だなと分かる。Canonほど抜けすぎてなくて、Nikonほど深すぎない。OLYMPUSほど重厚でなく、MINOLTAほど暗くない。全体的な程良さがPENTAXデジの特徴となっている。
 もちろん、レンズによっても当然画質傾向は変わってくるのだけど、メーカーによって傾向があるのは確かだ。使い手は好みに合ったメーカーのものを使えばいい。どのメーカーの画質が一番いいかなんてことは一概には言えない。
 それから一つ最近気づいたことなのだけど、自分が使っているPCのモニターとデジカメの相性というものがあって、それによっても好みというのは大きく左右されるのだ。私はずっとNANAOのディスプレイを使っていて、これが標準と思い込んでいたのだけど、ノートPCや液晶モニターで見ると全然色合いやコントラストが違っていて驚いた。特に液晶はノートPCとモニターで全然違うし、メーカーによっても差が大きい。色合いも違うし、コントラストがディスプレイとはまるで違ってくる。ディスプレイで見ると暗すぎる写真が液晶だとちょうどいいということもある。
 そういうことを考えても、デジタル写真の画質というのはいろんな要素を含んでいて、共通言語として語るのは難しい問題だ。

庄内緑地試し撮り-2

 まともな逆光で撮ったヒマワリ。太陽は一応ヒマワリで隠れているものの、デジカメにとっては厳しい条件だ。被写体はシルエットに近くなって、空の色は飛んでしまう。
 ダイナミックレンジが広い狭いということを言うけど、実際のところはよく分からない。はっきり実感したことはあまりない。明暗差の強いシーンでどれだけ黒つぶれせず白飛びしないかも、同じシーンでいろんなデジを撮り比べれば分かったとしても、単独ではなかなか実感できないものだ。K100Dに関してはもう少し使っていかないとまだ分からない。610万画素のK100Dと、1020万画素のK10Dと比べるとどうなんだろう。

庄内緑地試し撮り-3

 強風に揺れる赤いカンナ。手ぶれ補正も被写体ブレはどうしようもない。シャッタースピードを上げて対処するか、感度を上げることになる。
 感度はISO3200まで上げられるものの、これはオマケ機能だ。さすがにノイズまみれになって実用には耐えない。せいぜいISO800までだろう。できればISO400までにしたい。ただ、ISO3200にして、50mm f1.4の開放でどこまで暗い場所でぶれずに撮れるかというのは実験してみる価値がありそうだ。シャッタースピードが1/10あればなんとかなるから、かなり暗いところでも撮れそうな気がするけどどうだろう。

庄内緑地試し撮り-4

 これはsmc Takumar 28mm f3.5で撮ったものだ。太陽が隠れて光が差してなかったときとはいえ、ちょっと色の抜けが悪い。f8くらいまで絞ってるはずだけど、キレもあまりない。条件がよくなかっただけなのか、K100Dとの相性があまりよくないのか。このレンズの評判はそんなに悪くないんだけど。

庄内緑地試し撮り-5

 これも同じくsmc Takumar 28mmで撮っている。シチュエーション的には大好きなシーンで、撮り終わった画像を液晶モニターで確認したときはすごくよかったのに、PCで見たらそれほどでもなかった。やっぱり色抜けが悪い。青が濁っている。
 K100Dの液晶モニターは嘘つきだから信用ならない。ものすごくハデハデ鮮やかでくっきり表示しすぎて、実際の撮れた画像とは大きく食い違っている。賛辞を並び立てるテレホンショッピングの宣伝文句のようだ。液晶で確認した画像はだいぶ割り引いて考えた方がよさそうだ。

庄内緑地試し撮り-6

 このシーンでのsmc Takumar 28mmは悪い印象はない。夕陽の逆光の雰囲気が出ていて、特に色が濁ってる感じもない。空のオレンジ色も飛びきってない。
 このレンズはこれまであまり出番がなくて使ってないから、まだ傾向をはっきり掴んでないというのもある。画角としては28mmの1.5倍で42mmと少し半端だけど、標準レンズの練習にはなる。

名古屋城裏-1

 日没の庄内緑地をあとにして、帰りに名古屋城裏に寄っていった。すっかり太陽も沈んで、名古屋城はライトアップされていた。レンズはTakumarの50mm f1.4。
 シャッタースピードが1/50もあれば楽勝だ。手ぶれ補正がなくても大丈夫だけど、あればやっぱり安心感がある。それにK100DのボディバランスはistDSよりもいい。グリップの形状が変わったりボディの重さが変わったりしたのもあるだろうか、istDSよりも普通にシャッターを切ったときもブレにくい感じがある。このへんも個人の手の大きさなんかが関係してきて相性というのもあるのだけど、実際使ってみるとスペックにはあらわれない使い心地の良さや悪さというのが出てくる。重ければいいというわけでもなく、軽いと不安定というわけでもない。個人的にはE-1が最も安定して撮れるけど、前に使っていたKiss Digital Nも案外悪くなかった。istDSはまあまあ良くて、K100Dはもう少しいい。

名古屋城裏-2

 Takumar 50mmは色乗りが良すぎて、やけに嘘くさい夕焼けになってしまった。実際はここまで焼けていない。
 それと、これも写真の嘘というやつで、一部を切り取ることで現実を歪めて伝えることになるというものだ。下の写真で種明かしをするとこういうことだった。上の方の青と下の方のオレンジと、そのグラデーションの一部だけを写すことで、現実とは別の主張を持った写真となる。意図せずなってしまうこともあるし、意図を持ってやろうと思えばできてしまう。

名古屋城裏-3

 18-55mmの広角端(27mm換算)で上と同じところで撮るとこうなる。でもこれは、ある意味で写真の本質を示しているとも言える。写真というのは目に見えるすべてを写し取ることはできないから、一部を切り取ることになる。どの部分をどの角度でどれくらいの大きさで切り取るかによって写真はまるで別のものとなる。そしてそれがセンスだったり、撮る人の主張にもなる。二人が同じカメラ、同じレンズ、同じ場所から撮っても写真は違う仕上がりとなるから面白い。レンズの選択肢が増えれば、写真の可能性は大きく広がっていく。
 いい写真とそうではない写真を分けるものが何かというのは私もよくは分かってない。でも、確かに言えることは、見えてる光景のどの部分を切り取るかにかかっているということだ。単純に言ってしまえばそれは想像力ということになるのだろう。絵心と言ってもいい。撮る前に頭の中に写真が完成してさえいれば、カメラやレンズの知識や技術はあとからついてくる。センスだけは教わったり学んだりするのは難しい。
 ただ、写真が絵と決定的に違うのは、短時間にたくさん練習できるという点だ。上手くなりたいと思って撮り続けていればそのうち上手くなっていくものだ。
 私ももっともっと上手くなりと思いながら、今日も明日も撮っていこう。もともと下手なんだから練習しないと上手くならない。それはスポーツでも芸事でも同じことだ。練習せずに上手くなれるものは何もない。K100Dのシャッターユニットが寿命で壊れるまで撮りまくれ、私。壊すにはあと5万回くらいシャッターを切らないといけないけど。
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コメント
  • 2007/07/29 13:39
    >撮る前に頭の中に写真が完成してさえいれば、カメラやレンズの知識や技術はあとからついてくる

    まったくその通りだと思います

    ところで最近の、オオタさんお手元に残っている機材って

    なんでしょうか?

    気になりますw
  • デジは2台
    2007/07/30 04:54
    ★ただときさん

     こんにちは。

     写真で一番難しいのは、撮る前に完成図が見えてるかどうかかもしれないですね。
     上手いなぁと感じる人の写真は、きっと撮る前から見えてるんだろうなって思わせますもんね。
     なかなかその境地にまで達するのは難しそうです。(^^;

     デジはどんどん買い換えていってるから、たいてい残ってるのは2台です。
     K100Dを買う前はistDSとE-1で、istDSを売ってしまうから、またE-1と2台になります。
     E-1も後継機がそろそろ出てきそうで値崩れしかけてるから、早めに売ってしまうかも。やっぱりフォーサーズの2倍換算って、扱いづらいんですよ。(^^;
     キヤノンのレンズがたくさんあるから、やっぱり1台はキヤノンがいいかな。壊れて売ったEOS 10Dを買い直そうかとも思ってます。

     銀塩は、今何が残ってるのかなぁ。kiss3、PENTAX SP、この前買ったNikon F-801、使ってないPENTAX Z-20あたりかなぁ。
     このへんもちょっと整理しないと。
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