手ぶれ補正さえあればあとは何もいらないとまでは言わないけれど

カメラ(Camera)
庄内緑地で鳥撮り-1

PENTAX K100D+Super Takumar 300mm(f4), f5.6, 1/320s(絞り優先)



 手ぶれ補正機能が欲しくなってK100Dを買った。まずは試し撮りということで、最も手ぶれ補正の恩恵を受ける望遠レンズを持って庄内緑地に向かった。小バズーカ砲とでも呼ぶべきSuper Takumar 300mm f4を取り付けて。
 しかし、istDSよりも更にきゃしゃで頼りないボディーとなってしまったK100Dに300mm f4は荷が重かった。レンズをつけたまま片手でグリップを持つと、グリップがちぎれそうになる。ミシミシ、バキッと音がして吹っ飛びそうで不安になる。持つときはレンズを支えて持たないと危ない。買って初日で重たすぎるレンズを付けたためにバラバラに吹っ飛んでしまったら悲しすぎる。ボディの剛性って大事なんだとあらためて思った。E-1ならこれくらのレンズではビクともしないのだけど。
 何はともあれ、早速池をのんきに泳いでいるカルガモに向かって一撃を放ってみた。何しろ小バズーカ砲なので、撮るというよりも撃つといった方が近い気がする。目標に向かって、更に二撃目をお見舞いする。がしかし、ここで問題発生。画像が異常に暗いのだ。超アンダーで真夜中のカルガモみたいな絵になってしまう。なんだこりゃ。いろいろ設定をいじってみたのに変わらない。時々適正露出になるものの、どうにも暗すぎて、プラス2.0くらい補正しないとまともな写真にならない。うーむ、なんだろう。マニュアル読んでくればよかったなぁ(読んでないのかよ)。
 istDSの場合は、絞り優先モードにして実絞りでシャッターを半押しすればデジが適正露出になるようにシャッター速度を決めてくれた。それはいつも大きくはずれることはなかった。同じようにK100Dで撮ると、異常なアンダーになってしまう。PENTAXのMレンズのように常に開放になってしまうとかではなく、絞りを絞るとシャッター速度はそれにつれて変化するのに、露出だけが正しくならない。単純にシャッター速度が速くなりすぎる。手ぶれ補正機能をオンにすると単焦点のマニュアルレンズの場合、焦点距離を入力しないといけないようになってるから、そのへんのプログラムとも関係があるのだろうか。それとも何か設定しないといけないのか。
 帰ってきてから調べたら、マニュアルモードにして、絞りリングで絞りを決めてからAE-Lボタンを押すと適正露出になるようにシャッター速度を合わせてくれるということが分かった。確かにそうやれば露出は合うようになる。けど、どうも釈然としない。istDSでできたことが後発のK100Dでできなくなってしまうということがあるのだろうか。私は露出優先モードで普通に撮りたいぞ。ピントをリングで合わせて、絞りを決めて、AE-Lボタンを指で探って押して、やっとシャッターを切ってるようでは動きのあるものに逃げられてしまうではないか。
 とりあえず今日のところは、AVモードで一回撮って、暗さ加減を再生画面で確認してから手動で露出を合わせ直して撮っておいた。これはこれで面倒すぎる。撮る枚数も2倍3倍になってしまうし。次からはあきらめてマニュアルモードで撮るしかないか。
 もしかしてこれって、私だけのつまづきなんだろうか。まさか私のK100Dが故障してたなんてオチはないだろうな。オートフォーカスの普通のレンズで撮ると露出は正確だから大丈夫だとは思うけど。

庄内緑地で鳥撮り-2

 一見ブレてるように見えるけど、このときは軽く流し撮りをして、狙ったアオサギは止まっている。手ぶれ補正はやっぱり止まる。もちろんブレるときはブレるけど、ブレずに救える写真の確率がぐんと上がる。
 手ぶれ補正付きのデジを使うのは、OLYMPUSの10倍ズーム機C-2100 Ultra Zoom以来だから、3年ぶりくらいになるだろうか。あのとき実感した絶対的とも言える効果を思い出した。公称はシャッター速度2、3段分ということになっているけど、感覚的には標準レンズで頑張れば1秒でも止まる。300mmレンズなら通常は1/300秒といわれるところを1/100秒あれば大丈夫だ。連射すれば1/50秒くらいでもいける。これはやっぱり助かる。
 ただ、手ぶれ補正に慣れるに従ってだんだんシャッターの押し方がラフになっていくので、カメラの腕は落ちると言えるかもしれない。このへんは気をつけなくてはいけない。手ぶれ補正機能はあくまでもアシストだ。

庄内緑地で鳥撮り-3

 カルガモと思ったものは近づいてよく見てみるとカルガモ模様のアヒルだった。うわー、そっくりじゃん。くちばしが黄色いからやっぱりアヒルだろう。よく確認しなかったけど、たぶんカルガモもいた。かなり混血が進んでいたかもしれない。30羽くらいいたから、境界線は曖昧になってしまっているのか。

庄内緑地で鳥撮り-4

 色の出方はistDSと比べるとややおとなしめの印象だ。設定で彩度を上げれば同じようになるのかもしれないけど、istDSのいい意味での嘘くさい派手さが好きだった私としてはやや物足りない。
 デジとしての基本部分は共通だから、画質傾向は変わらない。istDS2を経てK100Dというふうにステップを踏んでるわけだから、ある程度は画質も向上してるのではないかと思う。あまり分からないけど、同じ場面を撮って並べて比べたら気づくだろうか。

庄内緑地で鳥撮り-5

 左のタイヤに乗ってるのがカルガモで、右の水にいるのがアヒルだと思ったんだけど、急に自信がなくなった。くちばしが黒いけど、こっちもアヒルだろうか。ホントに分からない。黒ずんだ黄色なら、やっぱりアヒルか。カルガモって夏になると姿が変わったりするんだったか。アオクビアヒルとマガモの区別はつくようになったけど、こんなとこにも落とし穴があった。

庄内緑地で鳥撮り-6

 オーバー露出で普通なら失敗写真だけど、怪我の功名で淡い水彩画のような仕上がりが気に入った。これはこれで成立している。露出は必ずしも適正でなくてもいいということだ。わざとローにしたりハイにしたりというテクニックもある。ただ、あまりやりすぎるとあざとい感じになって嫌味な写真になってしまう。

庄内緑地で鳥撮り-7

 小バズーカで花撮りは無理があった。何しろ最短焦点距離は5.5メートルと、近接用途はまったく考慮されていないレンズだから。これで記念写真を撮るのも難しい。さあ、撮りますよぉと言ってどんどん後退していって、ようやくピントが合うのが5.5メートル後ろになる。それでも顔のドアップになってしまうから、更に10メートルくらいまで下がらないとまともに撮れない。一度動物園に持っていったけど、にっちもさっちもいかなかった。

庄内緑地で鳥撮り-8

 無限遠も出てるようで安心した。K100Dとこのレンズの相性は悪くなさそうだ。無限遠が出ないと使い勝手が極端に悪くなる。
 2100UZの手ぶれ補正はファインダーで揺れが止まるのが分かったから実感しやすかったけど、K100Dはボディ内蔵方式だから効いているのかどうか撮っているときには分からない。撮れた写真を確認して初めて分かる。今回ざっと撮ってみて、その効き具合はだいたい掴めた。思った以上に止まる。これくらい効けば300mmでも安心して使える。300mmで絞って使えれば圧縮効果の効いた写真も撮れるようになる。

庄内緑地で鳥撮り-9

 手ぶれ補正機能は付いていて邪魔になるものではない。すべてのデジに必要な機能とさえ私は思う。特に初心者にこそこの機能は必要不可欠だ。これがあればどれだけ多くの失敗写真を救えるか。
 もはやカメラはほとんどがオートで機能して写真を撮ってくれるようになった。ピント合わせも自動、露出も自動、それらの精度は年々上がっている。ほとんど誰が撮っても致命的な失敗する可能性はほとんどなくなったとさえ言える。残る大きな失敗の原因は手ぶれだけだ。逆に言えばこの失敗の原因さえ対処できれば、もう失敗する理由はなくなるということだ。技術的な問題さえクリアできればぜひ付けるべきだ。必要ない人はこの機能をオフにすればいい。
 カメラは単に写真を撮るための道具ではないから便利ならいいってもんじゃないと人は言うかもしれない。確かにその通り、私もいろんなカメラやマニュアルレンズを使う楽しさは知っている。けど、道具であると考えたとき、不便なものよりも便利な方がやっぱりいいだろう。テレビに付いたチャンネルをガチャガチャ回して変えるよりも離れたところからリモコンで操作する方が楽なように。
 あとはCanonとNikonがどう出てくるか。どちらも手ぶれ補正付きの高いレンズを持っているから今のところ手ぶれ補正のボディ内蔵には消極的なようだ。けど、もしこの2大メーカーのどちらが導入に踏み切ったら、デジカメの流れはまた大きく変わることになる。長らく低調を続けていたPENTAXが手ぶれ補正のK100DとK10Dで一気によみがえったのを見て何も感じなかったということはないはずだ。OLYMPUSもついにE-510で導入してきた。おそらくCanonから動くことはないだろうから、まずNikonから動いて欲しい。D80とD200が出たばかりだからまだ先になるだろうけど、後継機に手ぶれ補正を付けたらD70を超えるヒットになるんじゃないか。
 私としてはしばらくK100Dがメイン機になるだろう。K10Dは思ったほど画質のアドバンテージがないようだから、焦って乗り換えることもない。手ぶれ補正機能が活かせる夜景の手持ちや水族館など、今後も活躍の場が広がっていきそうで楽しみが増えた。
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コメント
  • 才才-!!w(゜o゜*)w
    2007/07/28 11:00
    ついに手に入れましたね

    なんかそそのかしたような感じで、少し責任を感じてますがw

    >istDSのいい意味での嘘くさい派手さが好きだった

    たしかに、あのうそ臭さは私も好きですw

    が、今回の写真を見たところ、中々しっとりいい色ですねK100Dの方は

    どちらも捨てがたい

    私は両方欲しいですw

    カルガアヒルwもシャープに輪郭出てますね、オオタさんのピント技術+手振れ補正がバッチリかみ合っているのではないでしょうか?

    いくら手振れ補正が効いていても、肝心のピントが外れていてはどうにもなりませんからね

  • 値崩れ待ちだったけど
    2007/07/29 06:26
    ★ただときさん

     いつかはこんな日が来ると思ってました。
     発売を知ってから、もう買うと心に決めてたんだけど、なかなか相場が値崩れしなくて先延ばしになってました。
     K10Dが出たところでぐっと下がるかと思ったら、逆にPENTAXを勢いづけてしまった。(^^;
     K10Dもなかなか下がってこないんで、しばらくはK100Dメインでいこうと思ってます。

     色の出方はやや物足りない感じです。istDSは破綻しそうなぎりぎりの派手さで、あれが私は好きだったから。
     でも、そのうちK100Dに慣れていくんでしょうね。
     手ぶれ補正は効きますよー。
     ただときさんもぜひ買ってくださいね(笑)。
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