勝手に発表 ~新規開拓アーティスト 【RAMMELLS】編

音楽(music)
空と飛行機

 勝手に発表シリーズの新規開拓アーティスト編の今回は、【RAMMELLS(ラメルズ)】を紹介します。 

 私が初めてRAMMELLSの曲を聴いたのは何ヶ月か前のことで、そのときすでにバンドは解散していたらしい。この記事を書くに当たってネットでRAMMELLSのことを調べている中でそのことを知った。
 これから伸びていくバンドだと感じていたからこんなにも短い期間での解散は意外に思えた。解散の理由について詳しくは語られていないようで実情はよく分からない。
 RAMMELLSについてはCDジャーナルのものが簡潔で分かりやすいのでそのまま引用させていただこう。

”日本のロック・バンド。メンバーは黒田秋子(vo,key)、真田徹(g)、村山努(b)、彦坂玄(ds)の4名。真田がOLD JOEの解散後に大学時代の先輩の黒田と村山を誘って、2015年8月に結成。翌年に彦坂を迎え、本格的にライヴ活動を開始。変幻自在のヴォーカル、中毒性の高いメロディ、個性溢れるリリック、多彩な音楽性が絡み合うオルタナティヴなサウンドが特色。2016年にデビュー・ミニ・アルバム『natural high』を発表。2017年にアルバム『Authentic』でメジャーへ進出。翌年のミニ・アルバム『take the sensor』を経て、2019年に2ndアルバム『Mirrors』をリリース。  【CDジャーナル】)” 



 ここでいう大学は、神奈川県にある昭和音楽大学(公式Web)のようだ(昭和大学や昭和女子大学とは無関係)。
 wikiにページはなく、公式サイトもすでに閉鎖されているため、詳しい経歴などは調べがつかなかった。TwitterFaceBookのページだけは残っていて、2021年5月31日付けで解散したことが分かる。けっこう唐突な解散宣言だったように見受けられる。
 ネット上には紹介記事やインタビュー記事がそれなりにあるので、メンバーの人となりや彼らの音楽に対する姿勢の一端を知ることができる。


 様々な音楽性を内包する実力派バンドRAMMELLS 1stアルバム『Authentic』でメジャーデビュー!(ERI KUBOTA)

 【RAMMELLS インタビュー】 私たちが時代を、世の中を作っていく(OKMusic編集部)

 RAMMELLSインタビュー ブラックミュージックを基軸に様々なルーツを感じさせる期待のバンドがファーストアルバムをリリース!
(mora readings編集部)

 RAMMELLSが語る、同世代バンドと共有する社会の違和感・責任感(矢島由佳子)

 【インタビュー】RAMMELLSが鳴らすオルタナとフューチャーソウルの融合。『Authentic』で表現した陰と陽の心地よさ(池田スカオ和宏)

 RAMMELLSが本日付での解散を発表「出会ってくれたこと。心から感謝します」(音楽ナタリー)


 2015年にバンドを組んで2年後にはメジャーデビュー、そこから4年間の活動期間を短いと見るかそうではないと思うかは人それぞだろうけど、古くからRAMMELLSのファンだった人にとってはもっとたくさん曲を聴かせて欲しかったと思ったのではないだろうか。
 フルアルバム2枚、ミニアルバム2枚、シングルが数曲というのは、4年間ということでいえば多くもなく少なくもない。
 どこかのインタビューの中でボーカルの黒田秋子が来年30歳になると言っていたので、ここで一区切りという思いもあっただろうか。
 あるいは、自分たちや周りが期待したほど伸びなかったということかもしれない。
 YouTubeチャンネルの登録者数2,030人というのは減ってこの数なのか、これが上限だったのか、いずれにしても少し寂しい(MVの大部分がクラウンレコードのチャンネルでの発表になっていることもあるのだろうけど)。
 実力からしたらもっとメジャーになっていてもよかった。
 何かのきっかけで”再発見”されて再結成という目もあるかもしれないので、個人的にはまだしばらくは忘れずにいたいと思っている。初めて知ったのが最近ということもある。
 ただ、やや気になったのが個性的であるようで唯一無二とまでは言えず、中毒性が意外にないという点だ。いい曲なのに繰り返しずっと聴いていたいという気持ちにならない。
 そのあたりの理由を理論的に説明するのは難しいのだけど、跳ねるには跳ねるだけの理由があり、伸び悩むには伸び悩む理由があるのだろう。残酷だけどそれが現実だ。運や巡り合わせといったものもある。
 今回紹介する曲を何曲か聴いてもらうと私が言わんとしていることが分かってもらえるのではないだろうか。
 演奏はカッコイイし、ボーカルの黒田さんは魅力的で曲もいい。けど、何かが足りない。
 その足りない何かをそれぞれが見つけるための解散だったかもしれない。黒田さんに関してはまたどこかで再開できるような気がしている。ソロデビューもあるんじゃないかと期待している。




 RAMMELLS 『真っ赤な太陽』 2019年4月3日

 初めてRAMMELLSの曲を知ったのがこのMVで、松重豊が口パクしているので、どういうこと? と、ちょっと混乱した。
 松重豊がRAMMELLSのファンで、ラジオにゲストとして呼ばれたことが何度かあって、その縁でMVに出演することになったということらしい。事情を知らないと松重豊がRAMMELLSのメンバーかと思ってしまう。
 2ndアルバム『Mirrors』の収録曲で、結局この曲がRAMMELLSの代表曲ということになるだろうか。




 RAMMELLS 『CHERRY』 2019年4月3日

 同じく2ndアルバム『Mirrors』より。
『Mirrors』は魅力的なアルバムだ。一般のYouTubeでは『真っ赤な太陽』しか聴くことができないのだけど、Premium会員なら全曲聴けるんじゃないかと思う。
 私は今、Amazon Music Premiumの無料お試し期間中なので全曲聴くことができる。
 CDを買ったりレンタルすることはもちろんできるので、アルバムとしてオススメします。







 RAMMELLS 『Sensor』 2018年7月11日

 1stミニアルバム『take the sensor』より。
 所属レーベルは日本クラウン(クラウンレコード)だったのだけど、日本クラウンとRAMMELLSの相性があまりよくなかったんじゃないかと今更ながら思う。日本クラウンといえば歌謡曲全盛時代からの老舗であり大手ではあるけど、今の時代のメジャーどころが所属している印象はない(コレサワとかいるけど)。
 RAMMELLSの売り込み方を間違えたような気がしないでもない。




 RAMMELLS 『NIGHT CAP』 2016年10月19日

 スタジオ・レコーディングの様子。
 完全はこちら
 インディーズ時代の2016年10月19日にリリースした1stミニアルバム『natural hight』の収録曲なのだけど、スタジオ・レコーディングの動画は2015年12月3日にアップされている。




 RAMMELLS 『Holiday』 2016年10月19日

 同じくインディーズ1stミニアルバム『natural high』に収録された一曲。
 どこのレーベル所属だったのかは知らないけど、デビューして1年でハウステンボス”秋・女子旅”CMのタイアップ曲に選ばれてこんなMVまで作っていることからしても、将来有望株として早くから注目を集めていたのだろう。
 とはいえ、今から見るとこの頃はまだまだ垢抜けなくて、バンドとしての方向性も定まっていないように思える。




 RAMMELLS 『Beat generation』 2020年1月15日

 2ndミニアルバム『Beat Generation』より。
 ミニアルバムとはいえ新曲を7曲収録しているから聴き応えは充分だ。
 アルバムを聴くと、やはり解散はもったいないなと思う。3rdアルバムを聴いてみたかった。




 RAMMELLS 『千年後』 2020年1月15日

 同じく2ndミニアルバム『Beat Generation』に収録された一曲。







 RAMMELLS 『2way traffic』 2017年12月6日

 メジャーデビューでもある1stアルバム『Authentic』より。
 MVの黒田さんを見るとRAMMELLSの年代が分かる。これはインディーズとメジャーの過渡期で、少し洗練された様子だ。
 音楽の基本路線はインディーズ時代から変わっていないと思うけど、いろいろな面でその後3年間の成熟がある。




 RAMMELLS 『yellow city』 2020年10月28日

 2020年はコロナにやられた年だったから、ライブを中心に活動していたRAMMELLSにとっても大打撃だったに違いない。それも解散の原因のひとつになったんじゃないだろうか。
 そんな中、2020年9月から3ヶ月連続でデジタル配信シングルとして3作品をリリースした。そのうちの2曲目がこの『yellow city』だ。
 しかし、動画の視聴回数は55,000回と、あまり伸びたとは言えず、メンバーも会社も頭打ち感を抱いたかもしれない。




 RAMMELLS 『Moon』 2020年9月9日

 1曲目『Moon』のスタジオ・レコーディング風景動画。
 再生回数3,600回と、これも伸びなかった。




 RAMMELLS 『SMOKE』 2020年11月18日

 3ヶ月連続リリースの最後『SMOKE』はYouTubeにアップされたものの、ついにMVは作られなかった。
 このとき、すでにRAMMELLSの活動は事実上止まったのかもしれない。そう考えると静かな幕引きだったという言い方もできる。
 2021年には新曲が発表されることもなく、5月31日の解散宣言となる。
 それでも、さよならを言うのも、ありがとうを言うのもまだ早過ぎような気がしている。どこかで再会できる日を待っている。


 これまでの勝手に発表シリーズは「音楽カテゴリ」にまとめてあります(さかのぼるときは”次”をクリックしてください)。


記事タイトルとURLをコピーする
コメント
コメント投稿

トラックバック