勝手に発表 ~新規開拓アーティスト 【あらためてYOASOBI】編

音楽(music)
空と雲

 勝手に発表シリーズの新規開拓アーティスト編の今回は、あらためてYOASOBI編と題してお届けします。

 YOASOBIについては以前一度、”紹介したい実力派アーティストたち”編の中で、『夜に駆ける / THE HOME TAKE』を紹介した。
 ただ、それだけで終わらせてしまうのはもったいないし失礼なので、今回独立した”YOASOBI編”としてあらためてお送りします。

 YOASOBIについて知らない方に簡単に説明すると、ソニーミュージックが運営する小説&イラスト投稿サイト”monogatary.com”(Web)から小説を音楽にする企画が生まれ、担当者がボカロPとして活躍していたAyaseに声を掛け、ayaseがシンガーソングライターとして活動していた幾田りらを見つけ、コンポーザーayaseとボーカルikuraとしてユニットを組んだというのが経緯だ。
 そのあたりの詳しいことについてはインタビュー記事があるので読んでいただくとよく分かると思う。

 <インタビュー>YOASOBIが語るユニット結成の経緯、音楽と小説を行き来する面白さ(billboard JAPAN)

 デビュー曲となった『夜に駆ける』はYouTubeの再生回数が2.4億回超えで、デビューから1年後の去年の大晦日には紅白歌合戦に初出場した。
 今年2021年の12月4・5日には初の有観客武道館ライブ(Web)も決まっている。
 わずか2年でこんなに順調な成功というのはなかなかない。それだけ二人の実力が飛び抜けているということだけど、ネットで音楽を聴くことがスタンダードになった時代性とYOASOBIの音楽が上手く合致したということもありそうだ。
 あらためて曲を聴き込んでみると、ayaseとikuraの才能の幸福な出会いとしか言いようがない奇跡的なユニットだと思う。
 それぞれがボカロPとシンガーソングライターとして活動していたらこれほどの成功はなかった。
 特にikuraはシンガーソングライター幾多りらとしてだけならたくさんの歌手の中に埋もれてしまっていたかもしれない。YOASOBIのボーカルikuraとして完全に才能が開花した。
 世の中にはこういった幸運な組み合わせというものが稀にある。
 とにかく名曲揃いなので、これを機にぜひいろいろ聴いてみてほしい。




 YOASOBI 『あの夢をなぞって』 2020年1月18日

『夜に駆ける』は自殺願望の女の子とその子に惹かれる男の子の話で内容がちょっと暗くて嫌と思った人でも、この曲なら大丈夫じゃないかと思う。
 YOASOBIをまったく知らない人にまず最初に私がすすめるとしたらこの曲にしたい。
 ayaseは才気走ったところがあるように感じて敬遠しがちな人もいるかもしれないけど、ボカロでJ-POPの王道を目指している人は実はあまりいなくて、そういう意味ではけっこう稀少な人という言い方もできる。
 作曲だけでなく作詞の才能にも恵まれていて、安易に英語を使わず、歌詞は正しく美しい日本語で構成されている。




 YOASOBI 『優しい彗星』 2021年1月20日

 私が現時点でどれか一曲だけ選ばなくてはいけないとしたら、この『優しい彗星』にする。
 心地よいメロディーなのだけど、内容は切なく悲しい。
 あまりに切ないので原作を読むことができない。
 MVの描写もあまり見ないようにしている。




 YOASOBI 『群青』 2020年9月1日

 ikuraのあ゛~がたまらないという人は多いはず。
 ikuraの歌声には何か特殊な成分が含まれていて人の脳を刺激するのだと思う。
 それは努力で手に入るものではなく、持って生まれたものとしか言いようがない何かだ。




 YOASOBI 『ハルジオン』 2020年5月11日

 ayaseのピッチコントロールも見事で、どういうメロディーをどういう速さで聴かせれば聴き手が心地よいかを熟知している。
 この『ハルジオン』はもっと速くてもいいはずだけど、あえて少し遅くしているんじゃないかと思う。
 曲作りは今でもボカロでやっているそうで、人間が歌うのが難しい曲も、スーパーボーカリストのikuraだから歌いこなせるというのもある。
 たとえば『夜に駆ける』などはいくつかのバージョンがあって、それぞれピッチを変えたりしている。それによってけっこう印象が違ってくる。
 最近は海外向けに英語バージョンも登場して、ますます世界観が広がっている。
 英語バージョンも単純に英語に置き換えているのではなくて、日本語との融合という面白い試みをしている。
 ikuraは3歳までアメリカのシカゴで育っているので英語発音はもちろん上手い。




 YOASOBI 『三原色』 2021年7月2日

 曲の長さはけっこう重要で、人の感覚としては1曲3分から4分がちょうどいいのではないかと思う。
 YOASOBIの曲はほとんどが4分以内におさまっていて、どの曲もちょうどいい感じがする。




 YOASOBI 『たぶん』 2020年7月20日

 他人が書いた小説を音楽作品にするというのはなかなか難しいのではないかと思うけど、一般的なシンガーソングライターと比較するとネタ切れを起こす心配がないという利点がある。
 ayaseはボカロP時代から観たアニメや映画の主人公になりきって作品を書くことをしていたそうで、ソニーミュージック担当者がayaseを指名したのは大正解だった。




 YOASOBI 『もう少しだけ』 2021年5月10日

 YOASOBIといえどもすべての曲が大当たりというわけではない。
 個人的にはこの『もう少しだけ』や『ハルカ』『ラブレター』あたりはもう一歩かなと感じる。
 これらの曲が好きという人ももちろんたくさんいるだろうけど。




 YOASOBI 『アンコール』 2021年7月2日

 最初は特にいいとは思わなかったのだけど、MVを見ながら聴いたら感動して好きになった。
 ちょっと泣ける。




 YOASOBI 『怪物』 2021年1月6日

 幾多りらとしては絶対に作らないし歌わない曲を楽々と歌いこなしているikuraはあらためてすごいと思う。
 でも、やはり本人としては幾多りらとしても曲作りをしていくことをやめたくないのだろう。ふたつの顔で上手くバランスが取れるのが一番幸せなのかもしれない。




 YOASOBI 『大正浪漫』 2021年9月15日

 先月9月15日に発表されたばかりの新曲。
 大正時代を舞台にした作品ということもあって、これまでとは少し雰囲気が違うものとなっている。
 今後、YOASOBIの世界がどこまで広がっていくのか楽しみだ。
 ユニットとしてはそう遠くない将来に終わるときが来るだろうから、それまではしっかりYOASOBIを追いかけていきたい。


 公式サイト



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