勝手に発表 ~新規開拓アーティスト【コレサワとにしな】編

音楽(music)
空と雲

 勝手に発表シリーズの新規開拓アーティスト編の今回は、コレサワとにしなを紹介します。

 コレサワとにしなは似ているといえば似ているし似ていないといえば似ていない。
 ただ、私は最初ごっちゃになっていて、どっちがどっちかよく分かっていなかった。
 それは、ふたりの声質が似ているように思えたのと(聴き慣れると似ていないのだけど)、ふたりともタバコに関する歌を歌っていたせいだ。
 タバコを主題とした歌を歌っているアーティストはあまりいないと思うのだけど、どちらかがどちらかを意識したわけではなく、たまたま重なっただけなのだろう。
 私と同じようにコレサワとにしなと混同している人もいくらかはいるんじゃないかと思うけどどうだろう。

 ところでこれは個人的なことなのだけど、9月15日でYouTube Premiumの3ヶ月無料体験が終了して一般会員に戻ってしまった。
 3ヶ月間、広告なしの快適YouTube生活に浸っていたので、やはり広告があるとうっとうしくてしょうがない。続けて曲を聴く中でいちいち広告をスキップするためのクリックをしなければいけないのがわずらわしい。放っておくとずっと広告動画になってしまう。
 広告があってこその無料というのは分かるのだけど、もう少し広告の入れ方に工夫できないだろうか。曲の最後でもいいじゃないか。
 じゃあ続けて有料会員になればいいではないかと思うかもしれないけど、広告を外すためだけに毎月1,180円は高すぎる。
 動画見放題サービスでも1,000円程度なのに無料で見られる動画の広告を外すのに1,180円は割に合わない。
 スマホで日常的にYouTubeを見ている人ならダウンロードとバックグラウンド再生は魅力だろうけど、私は家のPCでしか見ないのでそのメリットはない。
 そうした声もやはり大きかったようで、8月から北欧で広告を外すだけのPremium Liteが試験導入された。
 ヨーロッパではPremiumが11.99ユーロで、Liteが6.99ユーロらしい。
 これを日本円に換算すると1,560円と910円になる。
 ただ、LiteがPremiumに対して6割とすると、日本では1,180円に対して700円くらいになるかもしれない。
 広告外しだけで月900円ではまだ高いけど、700円なら絶対加入する。800円までならPremium Liteにしたい。
 とにかく、一度広告なしの快適さを知ってしまうともう二度と元には戻りたくなくなることは確かだ。ちょっとの我慢という程度では済まない。
 日本でも一日も早くLiteプランが導入されることを望みたい。




 コレサワ 『たばこ』 2017年3月29日 発表

 コレサワとはどんなアーティストかと訊かれたら、等身大の女子の心を歌う女性シンガーソングライターという答えが一般的なのだろう。
 でも、私からするとどこか捉えどころがないように思える。女心を歌うというのはそうだとしても、コレサワの本質がどこにあるのか分からないような気がする。
 デビューが2011年で、メジャーデビューが2017年。もう10年以上のキャリアがあって現在29歳。
 YouTubeにアップされている曲は全部聴いたけど、まだ本当のコレサワを出し切れていないんじゃないだろうか。この先、10年、20年と曲を作り続け、歌い続けていく中でもっといいのができるように思う。
 他とは似ていないユニークな存在だし、ずっと続けていってほしい。

 ネット上にいくつかのインタビュー記事があるので、それを読むとコレサワのひととなりや考え方の一端を知ることができる。

【コレサワ インタビュー】失恋した人たちをどん底に落とし、引き上げるアルバムにしたかった(OKMusic編集部)

 コレサワの「失恋」の捉え方。簡単に言えない、女の子の複雑な心(矢島由佳子)

 <コレサワ インタビュー>リアルな失恋ソングに涙する女子続出 “顔出しNG”の可愛い理由も明かす「レンタルショップで…」(モデルプレス)




 コレサワ 『恋人失格』 2019年6月26日 発表

『たばこ』」のアンサーソング。
 女性側から描いたのが『たばこ』で、男性側からがこちらの『恋人失格』になっている。
 なかなか面白い試みだ。




 コレサワ 『君とぬいぐるみ』 2018年4月4日 発表

 センチメンタルな失恋ソングもコレサワの持ち味ではあるのだけど、こういうポップで少しコミックな曲の方がコレサワらしいといえそうだ。
 歌詞の世界観はけっこう独特だ。
 だから、好きな人は他に替えが効かないくらい好きになるのではないだろうか。
(私はそこまでではないのだけど)




 コレサワ 『この恋はスクープされない』 2021年3月10日 発表
(規制がかかっているためYouTubeのページお聴きください。)

 これなんかも他のアーティストにはなかなか書けない曲だと思う。
 この視点や感覚は独自のものだ。
 どれだけ女心が分かっているつもりの男性アーティストでも絶対に書けない。




 コレサワ 『J-POP』 2016年9月21日 発表
(こちらもYouTubeのページでお聴きください)
 失恋しても、少しくらい嫌なことがあっても、コレサワの歌を聴いて元気を出そう、といった曲だ。




 コレサワ 『シンデレラ』 2016年9月21日 発表
YouTubeのページでご覧ください)

 基本的にテレビや雑誌などでの顔出しはNGとしている。
 ただし、ライブでは顔を出しているようなのでライブに行けば見ることができるようだ。
 雑誌のインタビューなどではイメージキャラクターとしている”れ子ちゃん”の着ぐるみをかぶっている。
 顔を出さない理由は、昔レコード会社の人間に顔がぱっとしないからメジャーでは売れないと言われたから、というのがひとつらしい。
 ただ、顔を知られないことで日常生活の中でコレサワと分からないので日常の曲を書きやすいとインタビューの中で答えている。
 ライブではけっこうアイドルっぽいので、そういう一面もあるんだとちょっと意外に思った。




 コレサワ 『愛を着て』 2021年2月10日 発表
YouTubeのページで)

 30歳を過ぎたら曲調も歌詞もだんだん変わっていくのだろう。今年発表されたこの曲も初期の作品と比べたらずいぶん大人になった。
 今後のコレサワに期待したい。

 他にも『東京コロッケ』とか面白い曲があるのだけど、聴けるのはPremium会員だけのようで、一般になったら検索しても出てこない。


 コレサワ公式サイト




 にしな 『ヘビースモーク』 2018年 発表

 にしなについては最初はそれほど好きではなかった。独特な声になじめず、歌詞の内容もそんなにいいとは思わなかった。
 ただ、折に触れ何度も聴いていくうちに慣れたというか馴染んで、だんだん心地よく感じられるようになった。中毒性があるというのはこういうことを指すのだろう。
『ヘビースモーク』はにしなの代表曲のようにいわれるけど、これはまだ名刺代わりの一曲で、にしなは今後更に飛躍していく。今のうちにしっかり目を付けて追いかけていった方がいいアーティストのひとりだ。

 最近はお笑い芸人でも養成学校出身者が多くなったけど、音楽業界でもそうらしく、にしなは高校生のときSony Musicが主催する新人アーティスト養成講座”the LESSON”の第4期生となったことが始まりだった。
 それまで曲作りはもちろん、音楽活動も一切していなかったというからちょっと驚く。
 2017年からライブハウスで歌うようになり、2018年にアコースティックセッションユニット”ぷらそにか”のメンバーとなる(2019年8月に卒業)。
 ぷらそにかには後にYOASOBIのボーカルとなるikura(幾多りら)もいた。
 きのこ帝国の『怪獣の腕のなか』をふたりで弾き語りカバーをした動画は、今となってはお宝映像だ。
 2019年には川谷絵音のソロプロジェクト”美的計画”に選ばれて『KISSのたびギュッとグッと』のボーカルを担当した。
 2021年、Spotifyのプログラム”RADAR: Early Noise 2021”で、2021年に飛躍が期待される国内アーティスト10組のうちの1組にも選ばれた。
 1989年生まれの23歳とまだ若い。

 更に詳しく知りたければインタビュー記事などを読むのが早い。

 にしなが明かす、曲を書き歌う理由 デビューから「東京マーブル」までの歩みから見えた“変わらない部分”(小川智宏)

 にしな、音楽未経験で受講した「新人アーティスト養成講座」が転機に(J-WAVE)

 音楽人生の分岐点となる仲間との別れを経て、にしなが遂に辿り着いた初めてのワンマンライブ(金子厚武)


 にしな公式サイト




 にしな 『夜間飛行』 2020年12月16日 発表

『ヘビースモーク』で初めて知った頃はあまり好きになれなかったにしなだったのだけど、この曲がきっかけで大きく見直すことになった。あれ? にしなって実はいんじゃない? と。
 大変な才能の持ち主だということを今は分かる。




 にしな 『centi』 2021年3月10日 発表

 一度にしなを好きになったなら、たぶんどの曲を聴いても心地よく感じられるんじゃないかと思う。
 これまで発表された曲はまだそれほど多くないものの、バラツキや外れが少なく安定している。




 にしな 『東京マーブル』 2021年8月11日 発表

 先月発表された新曲。
 メロディーや歌声に意識がいきがちだけど歌詞もいい。




 にしな 『ランデブー』 2020年10月7日 発表

 メジャーデビューということでいうと、ワーナーミュージック・ジャパンに所属した2021年ということになるだろうか。もしくは、前年の2020年なのか。
 配信EPの1曲目として2020年10月に発表されたのがこの『ランデブー』だ。
 そこから月に一曲くらいのハイペースで曲を発表している。
 1stアルバムの『odds and ends』の発売が2021年4月7日だから、まだ新人さんといっていいくらいなのかもしれない。




 にしな 『桃源郷』 2021年4月7日 発表

 アルバム『odds and ends』に収録されたアルバム・オリジナルの曲。
 アルバム曲ということもあってか、これまでと少し曲調が違っている。アルバムの最後にこの曲を持ってきていることからすると、更に幅を広げていこうということで書いた曲かもしれない。




 にしな 『モモ』

 情報がなくていつ作った曲か分からないのだけど、この動画は2019年3月にアップされているから、わりと初期の作品かもしれない。
 一日の終わりに聴きたくなる曲だ。


 これまでの勝手に発表シリーズは「音楽カテゴリ」にまとめてあります(さかのぼるときは”次”をクリックしていください) 。
 
 
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