
勝手に発表シリーズ、今回はカッコイイ女性アーティスト3人(組)を紹介します。
昔も今も基本的にバラード系の曲が好きなのだけど、近年はもう少し範囲を広げてカッコイイ系の曲も好んで聴くようになった。
歳を取ると逆のような気もするのだけど、そうでもないのか。
とはいえ、依然として許容範囲は広いとはいえず、メタルとかラップとかに対する苦手意識はこの先も消えそうにない。
あと、日本語以外の曲も興味がないのでほとんど聴かない。
私は日本人による美しい日本語のJ-POPが好きなのだ。
こればかりは趣味の問題で、今更自分でもどうにもできない。耳が聞こえないくらいのじいさんまで生きたとしてもそうでありたい。
iri 『Wonderland』 2019年3月6日 発表
YouTube巡りの中で新規開拓をしていてお気に入りの曲を見つけたとき、そのアーティストがどの程度有名なのかがよく分からない。
手がかりとしては曲の再生回数やアーティストのチャンネル登録者数ということになるのだろうけど、それが知名度や人気をそのまま反映しているとは限らない。自分はまったく知らないアーティストの曲の再生回数がすごく多かったり、一般的によく知られているアーティストの再生回数がびっくりするくらい少なかったりするからだ。
今はネットの情報が豊富だからある程度知ることができるとはいえ、それだけでは充分とはいえない。wikiのページにないアーティストも多いし、ほとんど情報が出ていないアーティストもいる。
ネット情報としては、インタビュー記事があるとアーティストの人となりや考え方の一端を知ることができるのでありがたい。
iri(イリ)については、公式サイトやwikiのページ、インタビュー記事「ナイキやクロエからも愛される新進気鋭のアーティスト。低く深く響かせる歌声と独特なグルーヴ感で圧倒的な支持を得る」からわりと多くのことを知ることができる。
iri 『Only One』 2019年3月6日 発表
iri本人はJ-POPという意識はまったくないだろうけど、広い意味でいえばこういう曲もJ-POPに含めていいんじゃないかと思う。
日本人が日本語で歌う日本の曲だからだ。
日本の曲も一昔前に比べるとずいぶん広がった。外国の影響を受けてというだけでなく、ボカロPの作るPC音楽などもそうだ。
個人的には、和製誰々みたいに外国人アーティストにたとえるダサさが嫌いだ。別に似ている外人を探してたとえる必要なんて全然ないのに。
iri 『はじまりの日』 2021年3月24日 発表
カッコよさがiriらしさだろうけど、こういうしっとりとした曲もいい。
2021年3月発表から半年足らずで再生100万回を超えているから、私が紹介するまでもなくメジャーなのだろう。
iri 『言えない』 2020年12月2日 発表
私は家の外で音楽を聴く習慣がないのだけど、iriの曲は街を歩きながらイヤホンで聴くのが最高かもしれない。
高揚感があってゴキゲンな感じになれる。
紹介した4曲が気に入ったなら、『渦』や『Corner』なんかも好きになるんじゃないかと思う。
大比良瑞希 『見えない糸~Never Be The Lonely One~』 2018年9月5日 発表
続いて紹介するのは大比良瑞希(Web)。
Heureka(ヘウレーカ)というバンドを経てソロ活動を始めたのが2015年で、現在30歳というからもう中堅どころだ。
ヘウレーカ時代から作詞・作曲・ボーカルをやっていて何曲か聴いてみたけどそれほどではなく、ソロになってからぐんと良くなった。自分のスタイルを見つけたといった感じだ。
ジャンルとしてはR&Bに近いだろうか。個人的にはこれもJ-POPの曲として捉えているのだけど。
wikiのページはなく、ネット上にいくつかの記事があってそこから少し情報が得られる。
「エレガントなストリート・ミュージックを──女流ニューポップの大本命、大比良瑞希の1stアルバム」(飯田仁一郎)
「次世代型シンガーソングライター・大比良瑞希が2ndアルバム『IN ANY WAY』で見つめ直した自分の歌とは」(宮本英夫)
大比良瑞希 『Sunday Monday』 2015年2月 発表
YouTubeにアップされたのが2015年だからソロ活動を初めて間もない頃の曲だ。
現在に続くアーティスト大比良瑞希のスタイルはすでにこの頃に完成していたことが分かる。
大比良瑞希 『微熱』 2017年2月 発表
他とは曲調がちょっと違う一曲。
4年間でこんないい曲が4万回しか再生されていないのはもったいない。
大比良瑞希 『Everything gives me chance what I love it』 2016年8月 発表
YouTubeでアップされている大比良瑞希の曲はすべて聴いたけど、その中ではこれが一番好きだ。
もっと広く一般に知られるべき逸材だと思う。
他にも『無重力』、『アロエの花』、『In a small lake』もオススメ。
showmore 『circus』 2017年10月 発表
3組目はshowmore(ショウモア/公式サイト)。
2015年に北海道出身の井上惇志、久松諒、秋元修の3人と山梨県出身の根津まなみが組んだ4人組がベースとなったバンドで、その後、久松諒と秋元修が抜けてボーカル兼作詞作曲の根津まなみと作曲・編曲・キーボードの井上惇志の二人組となり現在に至る。
ジャズをベースにしているようだけど、結果的には都会派のポップスに仕上がっていてオシャレでカッコイイ。
どういう関係性からか、MVに大比良瑞希が出演している。
結成間もない頃の4人組時代のインタビュー記事がネットに載っている。
「こういうのが聴きたかった! 東京の若き4人組showmoreが鳴らす、シティー・ポップへのジャズ側からの回答」(金子厚武)
2人組になって以降の2019年のインタビュー記事はこちら。
「showmoreが映す都会の夜。次世代ポップのマストがここに」(結木 千尋)
showmore 『call my name』 2018年12月 発表
showmoreは夜の店がよく似合う。
逆に言うと、昼間の野外ライブとかはあまり合わないかもしれない。
showmore 『rinse in shampoo』 2016年7月 発表
早朝の東京にだけ存在する空気感のようなものがあって、この曲はそれを上手くすくいとっている。
それは田舎や地方都市の早朝とはまったく違うものだ。
showmore 『marble』 2021年6月23日 発表
最近の一曲。
今後の広がりや展開に期待を抱かせてくれる。
これまでの勝手に発表シリーズは「音楽カテゴリ」で(さかのぼるときは”次”をクリックしていください)