
この世界は思っているよりもずっと不完全だ。
ときどきそのことを思い知らされ、一体なんなんだこの世界はと腹も立つ。
でも、完全である必要などあるのだろうかと思い直す。
完全さは無個性だけど、不完全は個性だ。
この不完全をたださず放置するのが天の意思であれば、私たちもそれを受け入れるしかない。
この世界が目指しているのは完全さではなく可能性だ。
だとすれば、一様ではなく多様であることが求められる。
我々はひとりひとりが可能性を示してみせる必要がある。
個としての可能性の集合が世界の可能性なのだから。