悪人はいなくならない

言葉(words)
台湾百合

 悪人なんてこの世から一人もいなくなればいいのにと願ってみても、それは夢想でしかない。
 悪は絶対ではなく相対でしかないからだ。
 悪人をいくら排除しても悪人はいなくならない。
 善に対して悪という対立概念がある以上、誰かは悪人とされてしまうからだ。
 もし全員がいい人ならそれはもはやいい人ではなく普通の人ということになり、善人すらいなくなってしまう。
 たとえるなら、小中学校のクラスがこの世界の縮図ということになるだろう。
 善人も悪人も優秀なのも出来の悪いのも普通なのも、ごた混ぜの団子状態で進んでいく。
 この世界とはそういうものだと理解して受け入れるしかない。
 悪人のいない世界など、見果てぬ夢であり、あり得ないことであり、むしろあってはならないのだ。
 
 
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