
勝手に発表シリーズ、今回も新規開拓アーティスト・シリーズをお送りします。
YouTubeにしても、YouTube Musicにしても、最近はおすすめのアーティストやMVが偏って狭くなって新規開拓が難しくなっている。
聞いた曲の傾向を分析してそれに合うような曲をおすすめするという機能があるせいで、ありがたくもあるのだけど、ありがた迷惑でもある。
再生履歴を削除するといったんはリセットされるものの、聞く曲は同じようなものが多いので結局、おすすめも似た傾向の曲ばかりになる。
これを避けるには再生履歴をこまめにリセットしていくのがいいのかもしれないけど、そうするといらんラップとかすすめてくるので、それはそれで邪魔くさい。
YouTube Premiumの3ヶ月無料期間の半分が経過した。たまに別のPCでログインせずにYouTubeを見たりすると、広告がうっとうしくてしかたがない。Premiumの広告なしは本当に快適だ。しかし、そのためだけに毎月1,180円も払いたくない。来月半ばの無料期間終了時にどうするか悩ましいところだ。
空白ごっこ 『なつ』
まず歌声に特徴があるというのは誰にでも分かる。これが好きか嫌いかは人によってはっきり分かれるかもしれない。
私はぎりぎりで踏みとどまっている感じが好きだ。これ以上叫ぶように歌われると不快になってしまう。
今まで知らなかったとしても、一回聴けば好きな人はすごく好きになるんじゃないかと思う。歌声だけでなく曲調もクセになる。
万人向けの声や曲が必ずしも優れているわけではないということを再認識する。
空白ごっこ 『雨』
空白ごっこ(公式サイト)とはまた変わった名前だ。
動画サイトなどで歌ってみた動画をアップしていたセツコを、ボカロPの針原翼が見つけて、仲間のkoyoriに紹介し、声をかけてユニットを組むことになった3人組で、それぞれが作詞・作曲・編曲をしてボーカルのセツコが歌うというスタイルだ。
何もないようで何かある空白の中でごっこをするように自由に遊び、表現するというところからユニット名を付けたとインタビューの中で答えている。
色即是空の世界観まで考えているとしたらなかなかのものだ。
空白ごっこ 『19』
2020年に発表された1st EP『A little bit』はこれまでの空白ごっこのエッセンスがすべて詰まったようなミニアルバムになっている。今回紹介する3曲もすべて収録されている。
気に入った方は、『運命開花』、『リルビィ』、『ストロボ』なども聴いてみてください。
モノンクル 『Every One Minute』
モノンクルの音楽を人に紹介するとき、どういうタイプかを説明するのは難しい。
曲調はカッコイイのだけど、ボーカルはムーディーで甘い。ラブソングではあるけどバラードとは違う。
ボーカルの吉田沙良はもともとジャズミュージシャンをしていたそうで、そういうエッセンスは多少あるけど、モノンクルとしてはジャズ風でもない。
とりあえず聴いてみてといって逃げるしかない。
ものんくる 『スーパールーパー』
”モノンクル”と”ものんくる”が混在しているのだけど、公式サイト(Web)はモノンクルと表記しているのでそちらが正式なのだろう。
ボーカルの吉田沙良とベースの角田隆太の2人組で、どちらも作詞、作曲を手がける。
wikiは”ソングライティングデュオ”としている。
ユニット名は、伊丹十三監督が監修していた『ものんくる』という雑誌からとって角田隆太が付けたそうで、雑誌名はフランス語でぼくの伯父さんを意味するMon Oncleから来ているようだ。
ジャック・タチ監督の同名作品があるので、そこからだろう。
ものんくる 『魔法がとけたなら』
結成されたのは2011年なのでキャリアはもう10年になる。
ただレーベルに所属したのは2019年なので、メジャーデビューからはまだ2年ほどということになるだろうか。
レコード会社とレーベルと事務所との関係がけっこう難しくてよく分からない部分もあるのだけど、まずレコード会社という親がいて、その子としてCDを製作するレーベルがある。そして、アーティストは事務所に所属して、事務所がマネジメント一般を担うという構図だ。
おおまかにいうと、そういう理解でいいと思う。
しかし、レーベルといってもピンキリでインディーズのレーベルもあるので紛らわしい。
『何度でも繰り返し夢見る』、『夕立』、『ここにしかないって言って』もおすすめしておきます。
MALIYA - Deep Down (selene ver.)
MALIYA(公式サイト)はカッコいい女性アーティストだ。曲のジャンルとしては何と言えばいいのかよく分からないのだけど、カッコイイ系の音楽が好きな人なら気に入るんじゃないかと思う。ソウル系といばそうなのか。
wikiにページはないものの、ネット上にいくつかの記事があって拾い読みすると、ある程度MALIYAについて知ることができる。
1stEP『Addicted』のリリースが2016年、1stフルアルバム『ego』が2018年というから、私が知らなかっただけですでに業界ではよく知られる存在なのだろう。一般的な知名度がどの程度なのかはよく分からない。
音楽のルーツやベースが海外のようで、そのあたりの素養が一切ない私としては何も語れないのだけど、J-POPシーンにおいても魅力的な存在だと思う。
MALIYA 『Bass』
アコースティック・バージョンはだいぶ印象が変わる。
MALIYA 『The Scent Of Rain』
この映像のように夜のライブハウスなどがよく似合う。昼間の野外はあまり合わない気がするけどどうだろう。
レストランで食事をしながら聴くというのもよさそうだ。
他には、『Numb Hands』や『Addicted』なども好きだ。
みゆな 『僕と君のララバイ』
宮崎県在住の19歳、みゆな(公式サイト)。
すでに若き実力派シンガーソングライターとして一部ではよく知られる存在となっている。
高校生シンガーということではAdoが有名となったけど、みゆなも同じ2002年生まれの同学年だ。16歳のときにはライブハウスやストリートで本格的に音楽活動を始めていた。
もはや2000年代生まれのアーティストが第一線で活躍する時代なんだなと感慨深いものがある(YOASOBIのikuraが2000年生まれの20歳)。
2018年にはレーベルに所属して、この曲は2019年にTVアニメ『FAIRY TAIL』のエンディング・テーマになった。
コロナ禍でなければもう上京して東京でもっと活躍していたかもしれない(以前からちょくちょく遠征はしていたようだけど)。
みゆな 『ふわふわ』
ギターはまだ荒っぽいけどカッコイイ。
この曲は途中で入るピアノがいい。
みゆな 『くちなしの言葉』
たまにこういう早熟の才能というのが現れる。
16や17でこんな曲は普通作れない。
前世からの引き継ぎなのか、何か他の存在が力を貸しているのか。
インタビュー記事(Web)からも、とても精神的に成熟している人だということがうかがえる。
要注目のアーティストとして今から追いかけておいた方がよさそうだ。
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