明浄正直

言葉(words)
黄色い花

 負の想念はこの世界を汚す。
 口に出さなくても心で思っただけで世界は少し汚れる。
 逆に言えば清い心を持てばこの世界を清くすることができるということだ。
 神道の世界で明浄正直(めいじょうせいちょく/浄明正直とも)という言葉がある。
 天皇に仕える者は明るく、浄く、正しく、直くあらねばならないとされたところから来ている言葉で、朝廷の位階となり、現在の神職の階位ともなっている。
 日本人はもともとそういう民俗だったはずで、清く正しいことが美徳とされた。その基本は今でも変わらないと私は信じている。
 聖徳太子が掲げた和をもって貴しとなすの精神を具現化できるのは日本人だけではないのか。
 震災のあとの助け合いの精神はどこへ行ってしまったのか。
 世界中が汚れている中にあっても私たちだけは清らかでありたい。
 それは何も絵空事ではない。無理だと思う人には無理でも、できると思える人にはできる。
 まずは自分が清い心であろうと心がけることから始めよう。
 道に落ちている小さなゴミを拾うようなささやかな行為でも世界は少しだけきれいになる。
 
 
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