勝手に発表 ~新規開拓アーティスト 【きのこ帝国と佐藤千亜妃】編

音楽(music)
青空と雲

 きのこ帝国といってもそういう名前の帝国があるわけではない。お菓子の名前でもない。男女4人組のバンドの名前だ。
 しかし、きのこ帝国は2021年現在、活動を停止している。2019年にベースの谷口滋昭が実家のお寺を継ぐために脱退したことを受けて活動休止となった。いつか谷口滋昭が戻ってくるかもしれないので解散はしていない。
 現在はボーカルの佐藤千亜妃がソロ活動を行っている(きのこ帝国のときから佐藤千亜妃が作詞作曲を担当していた)。
 公式サイトを見ると情報が2019年で止まっているけど、YouTubeやTwitterを見ると活動が続いている。
 私がきのこ帝国を知ったのはここ1、2ヶ月のことだ。例によってYouTubeYouTube Musicを見て回っているときに引っかかった。

 勝手に発表シリーズも回を重ねてもう何回くらいやったのか覚えていない。新規開拓編でいうと今回が8回目になるのだけど、だんだん覚えていられなくなってきたので回数を数えるのはやめにする。その都度、サブタイトルを付けることにしよう。
 これまでの発表シリーズは音楽カテゴリにまとめてあります(さかのぼるときは”次”をクリックしてください)。
 そんなわけで、今回はきのこ帝国を紹介します。




 きのこ帝国  『夢みる頃を過ぎても』

 これまで勝手に発表シリーズを読んで(聴いて)くれていた方なら、いかにも私が好きそうな曲調だなと思ったかもしれない。
 そうなんです、いかにも好きな感じなのです。
 最初に聴いたきのこ帝国の曲がこれだったかどうかは覚えていないのだけど、最初に好きになったのはこの曲だった。
 メロディー、サウンド、歌詞、ボーカルと、突出したところはないのだけど、全体として上手にまとまっていて聴き心地がいい。
 感情を大きく揺さぶられるわけではなく、曲を聴いてる自分の感情がちょうどいいところに収まる感じ。

 wikiによると、2007年に立正大学の同級生で結成した4人組のバンドで、ギターのあーちゃんの格好がきのこみたいだったことと、ゆらゆら帝国からバンド名が付けられたのだという。
 ボーカルの佐藤千亜妃はホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを獲った元女優という肩書きがある(出身は岩手県盛岡)。
 そのまま歌手としてデビューするのではなく大学の同級生とバンドを組んだというのはちょっと変わった経歴だ。




 きのこ帝国 『怪獣の腕のなか』

 インディーズ活動が7年ほどあり、2015年にメジャーデビューを果たす。
 この曲はメジャー1stアルバム『猫とアレルギー』の中の一曲。
 このときから3年後の2018年、3rdアルバム『タイム・ラプス』が事実上、最後の活動となった。




 きのこ帝国 『金木犀の夜』

 きのこらしい曲で後期の代表曲のひとつ。
 やっぱり私はこの歌声が好きなんだなと思う。




 きのこ帝国 『東京』

 インディーズ時代の2014年の1stシングル曲。
 東京をテーマにした曲は多いけど、他とは切り口が違っていて東京そのものを歌っているわけではない。
 盛岡から上京して思うことや感じることはたくさんあっただろうけど、それを直接的な作文にしていないところに佐藤千亜妃の詩人としての矜持を見る。
 MVの中のバンドが皆若くてまだアマチュアっぽい。




 きのこ帝国 『桜が咲く前に』

 メジャーデビュー1stシングル。
 時系列関係なく聴いても違和感がないのは、すでにデビューのときから佐藤千亜妃が書く曲の世界観は出来上がっていて、その後、ずっと中心線がぶれていないということだ。
 もちろん、成長はあるのだけど、基本的な部分は変わっていない。それは大事なことだ。




 きのこ帝国 『猫とアレルギー』

 2015年のメジャー1stアルバム『猫とアレルギー』の中の表題作。
 2014年の『東京』と比べるとバンドメンバーも急にプロっぽくなって垢抜けた。これは自覚か演出か、その両方か。




 佐藤千亜妃 『Summer Gate』

 もしかしたら、きのこ帝国よりソロの佐藤千亜妃の曲との出会いの方が先だったかもしれない。
 この曲は聴き始めてすぐに好きと分かってお気に入りに入れたのを覚えている。
 ソロは少し曲調が違っていて、きのこ帝国よりも都会派で大人な感じだ。




 佐藤千亜妃 『キスをする』 [STUDIO LIVE]

 佐藤千亜妃のひとつの到達点ではないかと思う。
 無理をせず余分なものをそぎ落として素直な気持ちを歌っている。
 年齢でいうと30歳になったかならないかのときに作られた曲だ。




 佐藤千亜妃 『声』

 2021年3月に発表された新しい曲。
 次の『カタワレ』は久しぶりにきのこ帝国のテイストが戻っている。




 クガツハズカム 『The Sea』

 きのこ帝国時代からクガツハズカム名義でソロ活動をしていた。今はもうしていないのだと思うけど、このときは弾き語りをメインにやっていたようだ。



 他にも『You outside my window』『夜が明けたら』『愛のゆくえ』『クロノスタシス』『he SEA』『風化する教室』などもおすすめ。

 YouTube Music 佐藤千亜妃

 アルバムはおそらく最後になったであろう『タイム・ラプス』がやはりおすすめ。
 




 佐藤千亜妃としては2ndアルバムとなる『KOE』が9月15日にリリースされるそうなので聴いてみたい。
 
 
記事タイトルとURLをコピーする
コメント
コメント投稿

トラックバック
  • »
  • »
  • »
  • 勝手に発表 ~新規開拓アーティスト 【きのこ帝国と佐藤千亜妃】編