THE FIRST TAKE STAGE ファイナリスト4人発表

音楽(music)


 YouTubeのプログラムTHE FIRST TAKEの一発撮りオーディションプログラム「THE FIRST TAKE STAGE」のファイナルに残った4人の動画がアップされた(26日土曜日に)。
 すでに見たという方もいるだろう。
 前回のセミファイナルの様子をこのブログでも紹介した。
 THE FIRST TAKE STAGEのセミファイナルを見て(ブログ記事)
 気づいたらセミファイナルのオーディション動画がYouTubeから消されてしまっている(公式サイトでは見られる)。いつでも見られるようにYouTubeに残しておいてほしかった。
 セミファイナルについては亀田誠治とハマ・オカモトが「BACKSTAGE / 一発撮りオーディションの裏側」で4回に分けて出場者を紹介していて、これは今のところ残っている。

 セミファイナリストの14人の中で個人的に気になるとして挙げたyuna.、山下 優太郎、hapi、佐野 諒太の中から山下 優太郎とhapiが4人の中に残った。ちょっと嬉しい。
 期間限定になるのだろうけど、4人のファイナル・オーディションの動画を紹介します。




 ざきのすけ。 - MINT

 実力は申し分ないと思う。
 歌唱だけでなく作詞作曲もやる強みがある。
 個人的にはあまり好きなタイプではないのだけど、選ばれてみると納得だ。
 ちょっと若い頃の岩井俊二みたい。




 hapi - 猫 (DISH//)

 セミファイナルのとき、この人が優勝しても驚かないし、私がもしレーベルのスカウトか何かだったら、この人と契約したいと思うと書いた気持ちに変わりはない。
 本人のキャラは立っているけど、アーティストとしては色づけされていないから、プロデュース次第で大化けする可能性を感じさせる。
 運営側もそのあたりを評価しての選出だったのではないかと思う。最初から完成されすぎていると面白みがない。
 ただ、歌唱1本でやっていくのであればまだまだ力不足だ。すごいのがゴロゴロいる中に割って入っていくのは大変だ。




 麗奈 - ワンルーム

 麗奈は完全にノーマークだった。
 自分が選ばれて意外だったと本人もインタビューで答えているけど、実際意外に思った人が多かったんじゃないだろうか。
 同じギターの弾き語りでオリジナル曲ということでいうとyuna.の方が可能性があったように思う。
 そのあたりは素人受けと玄人受けの違いだろうか。
 今回のオーディションでは人間力も選考基準に挙げているから、顔出しNGのyuna.はそこがマイナス要因だったかもしれない。




 山下 優太郎 - 祈り花 (平井 大)

 セミファイナルのとき、歌をやるために沖縄から上京したのに遊びほうけていたと自嘲した25歳の青年は、ファイナルでは感情が入りすぎて感極まった。歌い終わったあと、歌うことをあきらめないでよかったと噛みしめるように語った。
 彼の歌声には人の心を強く揺さぶる何かがある。それは誰かに教えてもらうものではなく、努力で手に入るものでもない。天性としか言いようのないものだ。
 優勝はhapiでもざきのすけ。でもいいのだけど、THE FIRST TAKEが責任を持って売り出すつもりなら、ぜひ山下優太郎に力を貸してやってほしいと思う。
 彼はひとりではやっていけない。でも、周りの人間が御輿に担げばやれる男だ。25歳で歌1本となると後はない。
(ざきのすけ。と麗奈はひとりでもやっていけるし、hapiはレコード会社が放っておかない)
 運営が今回のオーディションを通じてシンデレラ・ストーリーを描くつもりであれば、グランプリは山下優太郎の一択だ。



 コメント欄では人気抜群だった小林右京は選ばれなかった。ユニークな存在ではあるけど、4人の中に入れると場が荒れる。主催者側もそれは感じたはずだ。ファイナリストが5人だったら選ばれたかもしれない。
 それぞれアーティスト活動をしていて固定ファンもいるようだから、セミファイナルまで残ったような人なら今後どこかで出てくる可能性は大いにある。
 これだけ注目度が高いプログラムに出られる機会はそうはないから、いいきっかけになったんじゃないだろうか。

 しかしながら、14人についてあらためて考えてみると、それほど高いレベルにはない。
 たとえばファイナルに残ったのが、アイナ・ジ・エンドikurauruadoだったらと想像してみよう。
 こいつらとんでもねえな、と思うに違いない。
 14人と彼女たちを比べるのは酷だろうけど、年齢でいえば同年代だ。
 平成時代、アイドルグループとジャニーズとダンスグループに席巻されてすっかり停滞したJ-POP界も、平成の終わりから令和にかけてネット出身のアーティストも絡んで様相がガラリと変わった。今や実力者たちがひしめき合って活況を呈す状態になっている。
 今回のファイナリスト4人はそういったバケモノたちと対等に渡り合っていかなくてはならない。好きな音楽をやってどうにか食べていければいいやなんて考えではあっという間に蹴散らされてしまう。
 だからこそ、負けてなるものかと切磋琢磨して頑張ってほしいと思う。
 全体のレベルが上がれば曲の質も上がって聴き手の私たちも幸せになれるので頼みます(無責任なお願い)。

 グランプリの発表は7月9日(金)22:00。
 THE FIRST TAKEに出演という形になるようだ。
 楽しみに待ちたい。
 
 公式サイト


記事タイトルとURLをコピーする
コメント
コメント投稿

トラックバック