
”ただより高いものはない”という言葉は本当だ。
タダで手に入れて喜んでいると思いがけない代償を支払うことになる。
多くの場合、無自覚のうちに支払わされていて、実際のところタダというわけではない。
タダというのは必ずカラクリがある。本当にタダというものはないのかもしれない。
たとえば、どうしてワクチンをタダで打てるのかを考えたことがあるだろうか。あれなどは「ただより高いものはない」の典型的な例だ。
タダというのは何も金銭のことだけではない。むしろ別のものだ。
この世界は妙に律儀なところがあって、得るものと失うものの均衡を取ろうとする。何かを得れば何かを失うというのは法則のようなもので、たぶん誰も逃れられない。何もかも手にしているように見える成功者でもだ。
得るものが大きければ大きいほど失うものも大きい。
タダと称するものには本当に気をつけた方がいい。手を出す前にそれは自分が心底望むものかどうかを自問すべきだ。いらないものを掴んではいけない。
望まない代償は少ない方がいい。