
若い頃は自己の成長や完成だけを目指していた。
自分だけでも”上がって”しまえばそれで勝ちだと。
若いというのは愚かなことだ。
けど、人には猶予期間が与えられる。気づきのための時間が。
少し年を取って、世のため人のために役立つことが自分の価値を証明することだと思うようになった。それで役に立てない自分を責めて苦しむこともあった。
今はそういった考え方はもうしていない。自己など捨ててしまって何を成すかが大事だと知った。
この世界の一員として、自分より世界の方が優先されるという当たり前のことに思い至った。