
人には思いの許容量というものがあって、それを超えて思いを抱えておくことはできない。
一度こぼれた思いはなかなか元には戻せない。
心に穴が空くことはあっても一時的なもので、いつしか穴は埋まっている。
心が空虚に感じるとしても、それは空虚という空間で埋まっているということだ。
人は自覚以上に多くの思いを抱いている。多くは自覚できないと言った方がいいかもしれない。
あるいは、人は思いでできているという言い方もできる。
だから、良い思いで自分の中を満たしたい。
悪い思いが入り込むと自分自身が汚れてしまう。
思いの容れ物を魂と呼んでもいい。