少し物足りないイルカパフォーマンスに味付けをするのはシャチか私か

名古屋(Nagoya)
イルカパフォーマンス-1

PENTAX istDS+smc PENTAX-DA 18-55mm(f3.5-5.6 AL), f10 1/640s(絞り優先)



 名古屋港水族館北館(新館)のメインとなるのが、イルカパフォーマンスが行われるメインプールだ。60メートル×30メートル、水深12メートルのプールは見るからに広々としている。端から端まで泳ぎ切れるかどうか、自信が持てない。リクエストさえいただければ、私の半溺れバタフライを披露してもよかったのだけど、リクエストはなかったのでおとなしくスタンドで観戦することにした。
 観覧席も3,000人収容という大規模なもので、スタンドの名前通り、野球場のような雰囲気に包まれていた。ショーの開演15分前ですでに半分は埋まり、始まる頃には8分ほどの入りになった。かなりの大盛況だ。
 この会場の目玉の一つとして、633インチ(14×7.9メートル)の世界最大級のハイビジョンテレビがある。カメラ何台かでイルカのパフォーマンスを追いかけて、スイッチングで映像が次々に切り替わったり、すぐにリプレイ画面も流れるというテレビ並みの演出もある。油断してると口を開けて見ている自分の顔を抜かれたりするので注意が必要だ。

イルカパフォーマンス-2

 メインプール脇の控えプールでは、飼育員さんらしき人とイルカがスキンシップをはかっていた。至近距離で見られる位置ではあるけど、触れるまでには至らない。触れそうで触れないもどかしさ。踊り子さんにはお手を触れないでください。できることならイルカの頭をなでてみたかった。ツルツルなのか、意外とザラザラなのか。もしかして、鮫肌?

イルカパフォーマンス-3
PENTAX istDS+TAMRON 28-200mm XR(f3.5-5.6)

 いよいよイルカパフォーマンスが開演。司会のお姉さんが登場だ。イルカも舞台に上がって挨拶を。
 ショーはこの日4回行われていた。普段は3回だと思う。短い時間だけど、けっこう働かされる。イルカ稼業も楽じゃない。しかし、ショーの間は頻繁にエサをもらいまくりなので、メシの時間と思えば楽しみなのかもしれない。

イルカパフォーマンス-4

 ショーに参加するバンドウイルカは5頭か6頭くらいだったか。係員さんも1頭につき一人付いていて、一つ芸をするたびにエサを口に放り込んでいた。そんなに腹減ってるのかいと心の中でツッコミが入るほどに。ショーよりもそっちの方が気になった。イルカ的には条件反射のようになってるんじゃないのか。
 芸としては特に複雑なプログラムがあるというわけではないのだけど、そのスピード感とジャンプ力に圧倒されて、ほぉーっと感心しがちだ。それはたとえば、体操部のやつがバク宙をしたりするのに似ている。冷静に考えてみるとそんなにすごいことじゃないのに、その場の勢いですごいっと思ってしまうあの感覚だ。イルカにしてみたら、能力の範囲内で飛んだり跳ねたりしてるだけなのだろう。

イルカパフォーマンス-5

 上から垂れてきた赤いボールに向かって大ジャンプ。このジャンプ力は驚異的だ。水面から10メートルくらい飛び上がっていたかもしれない。ビルの3階か4階の高さだ。このボールを尾っぽで弾くという芸もしていた。

イルカパフォーマンス-6

 次は火の輪くぐり、ではなく輪くぐり。火の輪だとやっぱりイルカもくぐらないのか。サーカスのライオンじゃないから。

イルカパフォーマンス-7

 水中のイルカを見ていると、このように仰向けの姿勢で泳いでいる姿を見る。どこか調子悪いのか、やる気がないのかと思っていたら、イルカはこうしてひっくり返ることで水面より上の視界がぐっと広がるんだそうだ。だから、ジャンプなどの芸をするときは、こうして仰向けで泳ぎながらボールなどの位置を確認してからジャンプをすることになる。ショーの途中で、司会のお姉さんが教えてくれた。へぇーと思う。光の屈折で、水中と空中では目標物の位置がずれて見えるのは、イルカの能力で分析処理をしているらしい。やっぱりイルカは賢い。

イルカパフォーマンス-8

 リングを顔でグルグル回しながら泳ぐというパフォーマンス。写真は、リング遊びをするイルカを双眼鏡で見守る係員みたいな図になっているけど、そういうことではない。ショーの中のワンシーンだ。おじさんが勝手に私の写真の中にフレームインしてきただけで。

イルカパフォーマンス-9

 メインプールの下にも大きなのぞき窓があって、水中のイルカたちを見ることができる。アンダーウォータービューと名づけられた窓は、横29メートル、縦4メートルで世界最大なんだそうだ。
 ここはいつでも行くことができて、階段状の床に坐ることもできるので、歩き疲れたときにはここで休みながらぼぉーっとイルカを眺めているのもいい。完全にノックダウンで横になって寝ているお父さんもいた。

 イルカパフォーマンスは、15分ほどで割とあっさり終わってしまう。え、もう終わりかいって言ってしまうほどに。長々とすればいいというものではないし、イルカも疲れてしまうだろうけど、やや物足りない感が残る。パフォーマンス自体も、もう少し何かできそうな気もする。イルカの芸をグレードアップさせるというよりも、人間の側の演出でもっと観客を楽しませることができると思う。笑いの要素がもっとあってもいい。パフォーマンスの演出家を呼んで、ショーとして完成度を高めて欲しいところだ。もしくは、もっと単純にイルカたちが自由自在に広いプールを速いスピードで泳いだり跳ねたりしてる姿が見せてもいいかもしれない。
 イルカパフォーマンスとは別に、シャチのクーの訓練風景というのもある。まだショーになるほどの完成度はないようだけど、一応飛んだりはするらしい。こいつが一本立ちしたら、ショーはもっと盛り上がることになるだろう。シャチはなんといっても体が大きくて迫力がある。
 なにはともあれ、イルカさんたち、お疲れ様でした。今度は私のバタフライと一緒に泳ぎましょうね。私のバタフライショーは、歓声ではなく悲鳴が上がるでしょう。あいつ、溺れてもがいてるぞ、早く助けろ! と。そしてイルカに助けられた私が、マイク片手に「イルカに乗った少年」を歌いながら再浮上するというナイスなショーが見られる日は近いかも!?
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コメント
  • 意外と短いのですねー☆
    2007/07/05 10:42
    こんにちはーv-15
    15分とは意外と短いのですね。。
    ここは人がプールに入ってのパフォーマンスはないみたいですね
    今度オイラが行くときまでにオオタ氏のミチルジョーショーがプログラムに
    組み込まれていることを期待しますw
  • 命がけ
    2007/07/06 05:37
    ★mimiさん

     こんにちは。
     イルカパフォーマンスは、思ったより短かったです。あまり長いとイルカに負担をかけるからかな。
     内容の半分以上はお姉さんのおしゃべりだったりもします(笑)。
     ここはぜひ、私のバタフライみちるショーで盛り上げたいところなんだけど、溺れる可能性があるので命がけです。(^^;
     ホントに危ないなと感じたら、mimiさん、飛び込んで助けにきてくださいね。
  • 2007/07/06 13:05
    >あいつ、溺れてもがいてるぞ、早く助けろ!

    勝俣州和がそういう話をしてましたね・・
    番組の収録でシャチのプールに落ちたんだけど壁面が高いし、ツルツルで昇れない。後ろを見るとシャチが迫って来て、食べられるかと思ったら、シャチが鼻先でプールサイドまで跳ね上げてくれたって言う話 笑

  • シャチは怖い
    2007/07/06 22:57
    ★ビアンキさん

     勝俣のその話、私もどっかで聞いたなぁ。あれは「ダウンタウン・デラックス」だったかな。
     そうそう、思い出した。笑えますね。
     シャチは海の中では凶暴ですからね。確かに考えたら怖い。
     水族館のものは人に慣れていて、まったく襲ってくるような感じはないけど。
     しかし、シャチは大きかったです。イルカが小魚に見えるほど。
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