
後世の人間が歴史上の人物を馬鹿にするのは簡単だ。
それは結果を知っているからだ。でも、後出しじゃんけんで勝っても意味がない。
過去の人間に限らずどんな人物であれ、軽んじるのはよくない。
なぜかといえば、軽んじることでその人物の評価が自分の中で定まってしまって判断停止に陥るからだ。
(感心したり賞賛したりすることで判断を停止させるのもよくない)
当たり前だけど、一面的な判断で評価が決まるほど薄っぺな人間はいない。人はもっと複雑で奥深い。
正しい態度というのは常に判断を保留することだ。
それは優柔不断のように思えるかもしれないけど、そうではない。
人物評は未確定のままがいい。そうすればいつでも修正できる。
ものの見方は自分の年齢とともに変わっていくものだし。