使っているブラウザのChrome(クローム)を見ていると固まるという症状で、これが今まで経験したことがないちょっと不思議な現象だった。
いわゆるプチリーズというやつで、固まって数分すると元に戻り、またしばらくすると固まるという繰り返し。
不思議なのは、Windows全体がフリーズするのではなく、ブラウザだけが固まって他の作業はできるという点だ。メーラー(Thunderbird)は普通に送受信できるし、画像処理ソフト(photoshop Elements)も動く。ブラウザだけが固まってしまう。
Edge(エッジ)も一応入れているので試したところ、Edgeも同じように固まる。
そんなわけで、非常に使い勝手が悪くなって困っていた。
まず原因がハードにあるのかソフトなのかを切り分ける必要があった。
サブで使っているPC(Lenovoのデスクトップ)やノートPC(HP)、スマホは普通に動く。それからするとネット回線の問題ではない。
一番疑わしいのが当然Chromeなのだけど、サブPCやノートPCでは問題がないからChromeだけが要因とも決めつけられなかった。
次に疑ったのがメモリだった。しかし、エラー表示が出るとか勝手にシャットダウンしてしまうわけではなく、エラーチェックでも問題がないから、それも違う可能性が高い。一枚差しにしたり位置を変えたりしても同じようにブラウザが固まるのでメモリが原因ではないだろう。
こうなったらWindows10の再インストールしかないということでやったみたところ、まっさらな状態でも同じ症状が出る。ここで一時は完全にお手上げ状態になってしまった。
もちろん、この間にネットであれこれ検索して原因を探っていたのだけど、解決策は見いだせずにいた。
キャッシュを消せとか、Chromeを再インストールしろとか、メモリ不足とか、そんなことじゃないんだよなぁと思いつつ。
とにかくブラウザだけが固まるというのがよく分からなかった。
この状況のままごまかしごまかし使っていたのだけど、ふとしたことがきっかけで原因を突き止めることができた。
どういうワードで検索したか忘れたのだけど、”ハードウェア アクセラレーションをオフにする”という情報に当たった。
結果的にChromeの設定の中にある”ハードウェア アクセラレーションが使用可能な場合は使用する”という項目をオフにすることで、それまでのフリーズがウソのようになくなった。
CPUが処理している画像や動画などの処理の一部をGPUにやらせてChromeの表示を速くするといった機能らしい。
そういえば、固まるのはyahoo!のサイトを見ているときが圧倒的に多くて、それ以外ではアニメや動画を使用しているサイトがよく固まっていた。
今のPCを使い始めて1年くらいになる。それまでずっと何もなかったのに、最近になって突然この現象が出た理由でひとつ考えられるのは、AdbeのFlashPlayerが2020年12月31日にサポートを終了して、それ以降段階的に使えなくなったことと関係があるかもしれないということだ。
ブラウザ上でアニメや動画を動かすときにFlashPlayerは使われているから、そこで何かが引っかかった可能性がある。
だとすると、メインPCのRADEON HD6450のGPUが要因だろうか。サブPCに使っているQuadro 600では同様の症状は出なかった。

Chromeの右上の「…」をクリックして、「設定(S)」を左クリック。
左側の「詳細設定」の中にある「システム」を左クリック。
「ハードウェア アクセラレーションを使用可能な場合は使用する」の右のボタンをオフ側にする。
「再起動」のボタンが出るのでそれを左クリック(Chromeが再起動するだけ)。
これで設定は完了だ。
Edgeも同じように右上の「…」から設定、システムと進んで同じような項目があるのでそれをオフにする。
いよいよ駄目ならSSDの交換か、PCの買い換えかとも考えていたので、直ってホッとした。
この設定にしてからプチフリーズは一度も起きていない。オフにしたことで表示が遅くなったということもない。
私と同じような症状に悩まされている人もいるんじゃないかと思うので、そういう方は一度試してみることをおすすめします。
(追記)
※この後、一年以上フリーズは一度も起きていないし、設定をオフにしたことによる不具合もないので大丈夫だと思う。