
生きることに行き詰まったときは遠くを見るといい。
10年後とか100年後とかではなく、もっと遠くだ。
千年後、一万年後、あるいは一億年後を。
たとえば一万年後の小学校では、かつて地球にはホモサピエンスという人類がいましたが今は絶滅しましたと授業で教えられているかもしれない。そこでは誰一人として名前を知られることはなく、具体的な業績が語られることもない。我々は全員がホモサピエンスというひとくくりになる。
ちょっと寂しい気もするけど、大いなる救いでもある。私たちの責任というのはそれくらい軽いものだ。
100年やそこら勝手気ままに生きたところで何がどうなるわけでもない。少々失敗したり間違ったりしても大した問題じゃない。
一個人の人生なんてそんなに深刻に考える必要はないと私は思うけどどうだろう。