タモリという芸人

その他
 タモリというと、今や司会者とか「ブラタモリ」でうんちくを披露するおじさんといったイメージが定着しているけど、もともとはとても芸人らしい芸人だった。今やその姿を覚えている人は少ないかもしれない。
 この前、たまたまYouTubeを見ているとき、タモリのものまね動画に当たって見てみたら久々に爆笑した。そうそう、タモリって本当はこうだったよなと思い出した。
 芸人タモリの本質はくだらなさと悪ふざけにあって、それを芸にまで高めて笑いを取るというスタイルだ。素人時代からそうで、地元福岡ではけっこう有名だったようだ。赤塚不二夫に見いだされて世に出たという話はよく知られている。
 本人いわく、昔の俺は江頭2:50みたいだったとか、NHKはギリギリ俺はセーフで、おすぎとピーコはギリギリアウトだったと発言している。それはまんざら大げさではない。
 今はYouTubeで昔の動画をたくさん見ることができるので、知っている人は見て懐かしむことができるし、知らない世代は新鮮に見ることができるんじゃないかと思う。
 私が見た動画をひとつ紹介しておきたい。「徹子の部屋」に出たときのタモリがやった”7カ国語バスガイド”のネタで、タモリの悪ふざけぶりがよく出ている。知らない人のために念のために言っておくと、全部デタラメにしゃべっているだけで、実際にその国の言葉をしゃべっているわけではない。特徴を捉えて本当にしゃべっているように聞こえるというのがキモだ。
「この部屋をクリアしたただ一人の芸人」というpotato miniさんのコメントが秀逸。
 徹子から爆笑を取れる人間は数少ない。



 

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