
祈りは世界を下支えしている。
祈っている人間がそう念じているからだ。
形もなく目にも見えない祈りなど何の意味もないなどという人間はこの世界の本質を理解していない。
物質を物質たらしめているのは人間の念であり、人間の念がなければ物質は存在し得ない。
概念がないものを人間は認識できない。
神や天が実際に存在しているかどうかは問題ではない。
大切なのは概念が実存させているということだ。
そういう理屈でいうと、祈りも神も天も確かに存在しているということになる。
概念が存在するものをないことにはできない。