
努力をしない人間に限って努力を馬鹿にする。
中途半端に努力した人間ほど努力を語りたがる。
努力は無駄にならないというのはその通りであり、間違ってもいる。
努力は報われるという言い方は巧妙なレトリックで、たとえばそれは、宝くじは買えば当たるというに似ている。確かに稀に当たることはあってもたいていは当たらない。同じように、努力は稀に報われることがあってもだいたいは報われない。それが実際のところだ。
それでもなお、あえてこう自分に問いかけてみるといい。
無駄な努力を厭って一体何ができるというのか? と。
努力して成果が出るかどうかは二の次三の次であって、まずは努力をしてみなければ何も始まらない。
できる限りの努力をしたなら、どんな結果でも受け入れられるはずだ。そのときはもう、努力を語ろうとは思わないだろう。