
「昨日、平針に行ってきた」
と言えば、名古屋の人間なら、免許の書き換えに行ったんだなと思う。
より正確に言うならば、昨日、名古屋市天白区平針にある愛知県運転免許試験場(web)に免許の更新のために行ってきた、ということになる。しかし、”平針”に行ったと言えばたいていは通じる。平針とはそういう場所で、他にはこれといったものはない。針名神社や農業センターがあるくらいだ。
2018年から始まった庁舎の建て替え工事がまだ続いていて、引き続き駐車場は使えない状態だった。私は自転車なので関係がないのだけど、不便を感じている人は多いだろう。近辺のあちこちに、駐車場がないことと、このあたりに駐車するなという注意書きがある。
5年ぶりだといろいろ忘れていることもあってちょっと戸惑う。5年前に行ったときは、ものすごく対応が丁寧になっていて驚いたものだけど、その印象は今回も変わらなかった。昔は庁舎内にやる気のなさが充満していて、対応も雑で乱暴だった。受付のおばさまなど、書類を卓球のバックハンドのようにスナップをきかせて投げてよこしたものだし、視力検査の係の人など一切覇気がなく、無気力が制服を着ているようだった。
しかし、それくらい暗い場所だったのが、郵便局が民営化された後のように明るい職場に生まれ変わった。これではいけないと職場の意識改革が起こったのか、上の人間が交替して方針を入れ替えたのか。いずれにしてもいいことだと思う。
訪れたのは平日の午後2時ということで空いていた。一番の狙い目は、午後3時締め切り直前に受付をすることだ。このときが一番人が少ないし、そのままの流れで講習の最終回を受けられるので無駄がない。
優良者講習は1日10回。昼休みを挟んで基本は毎時10分と50分からで、途中で30分から始まる回がある。それを頭に入れておくとスムーズに進む。
5年前もあったけど、4桁の暗証番号を登録するシステムがある。何に使うかはよく分からない。受付の後か、受付の前に、専用の機械で登録してプリントしたものを持っておく。写真撮影のときにバーコードを読み取るのだけど、忘れていてその場でやっている人も多かった。放送でしつこいくらい叫んでいたのだけど。
受付用紙の記入も簡略化されていて、変更がなければ住所も書かなくてよくなった。名前と生年月日、電話番号などだけでいい。あと、裏面の病気に関する問診と。
視力検査も並んでいなければ1、2分だし、写真撮影は待ち時間をあわせても5分とかからない。こんなに簡単だったかなと拍子抜けするくらいだ。
講習が始まるまでの待ち時間にもよるのだけど、正味1時間もかからず終わる。昔は半日仕事だった気がするけど、そういう時代ではなくなったらしい。土日などは混むからもう少し時間がかかるだろうか。
とりあえずこれを済ませば5年は忘れていられる。今は車を運転していないから減点もない。
それにしても、あんな程度の手続きに3,000円も取られるのは納得がいかない。写真代や講習代、免許証代でそんなにかかるだろうか。無駄な金をかけて立派な教則本を作っているからだろう。

こちらが新庁舎になるのか、それとも立体駐車場なのか。
今年2020年の4月から運用開始になるようなので、それ以降に行く人は新しい庁舎で手続きをすることになる。
立体駐車場は来年2021年の2月完成というから、駐車場問題はまだしばらく解決しない。

【アクセス】
・地下鉄鶴舞線「平針」駅から
1番出口を出て市バスターミナル2番乗り場から市バス「平針運転免許試験場行き」または「地下鉄徳重行き」に乗り、「平針運転免許試験場」で下車
・地下鉄桜通線「徳重」駅から
1番出口を出て徳重交通広場3番乗り場から市バス「地下鉄平針行き」に乗り、「平針運転免許試験場」で下車
・名鉄名古屋本線「鳴海」駅から
南出口を出て1番乗り場から名鉄バス「平針運転免許試験場行き」に乗り、「平針運転免許試験場」で下車
・駐車場 2021年2月まで”なし”
付近にコインパーキングあり
元号が平成から令和に変わった。前回の免許には平成32年までとか平成33年までといった表記がされているので、うっかり免許更新を忘れやすい。一度確認してみることをオススメします。