
「おれは自分のことをずっと、かなり普通の人間だと思って生きてきたんだがな」
「それはあるいは危険思想かもしれない」
「自分は普通の人間だと考えることが?」
「私は普通の人間ですと自己申告するような人間を信用してはいけないと、スコット・フィッツジェラルドがどこかの小説に書いていた」
村上春樹『騎士団長殺し』
このやりとりに大笑いした私の感覚は普通なのだろうか。
私は普通の人間であることを目指していないから、普通であろうとなかろうとどちらでもかまわないのだが。
写真を撮りながら名古屋と近郊を巡ります