
「雨の苧ヶ瀬池を訪ねる」シリーズ第3回。八大龍王編をお送りします。
雨の苧ヶ瀬池を訪ねる<1>
雨の苧ヶ瀬池を訪ねる<2> ---神明神社編

苧ヶ瀬池(地図)の西側を北上すると最初にあるのが八大龍王本殿で、神明神社を過ぎてすぐ右手に八大龍王総本殿というのがある。更にその北、苧ヶ瀬池北端には八大白龍大神というものがある。行く前はこれらの関係性がまったく分からなかった。帰ってきて少し調べたけど、やっぱりよく分からない。無関係ではないのだろうけど。

八大龍王というのは、釈迦が霊鷲山で法華経の説教をしたときに集まった八部衆(天・龍・夜叉・乾闥婆・阿修羅・迦楼羅・緊那羅・摩睺羅伽)のうち、難陀・跋難陀・娑伽羅・和脩吉・徳叉迦・阿那婆達多・摩那斯・優鉢羅のことをいう。法華経の守護神で、天台宗や日蓮宗が信仰の対象とした。
南にある八大龍王本殿とこの八大龍王総本殿の関係はどうなっているのか。
本殿といいつつ鳥居はないので仏系だと思うのだけど、何とも言えない。
拝殿のような建物越しに苧ヶ瀬池に浮かぶお堂が見える。その堂に八大龍王が祀られているようだ。
隣の建物は社務所というのか寺務所というのか、御守りのようなものを売っている。

額の様子や榊を供えているところなど、神社っぽくもある。

社といえば社だけど、屋根の造りは微妙なところだ。

こちらは鳥居があるから神社ということになるのだろう。
八大白龍大神とある。

神社なのか、そうではないのか。
神仏習合しているといえばそうともいえる。

この地方で悪いことをしていた白い大蛇が八大龍王にこらしめられて改心し、修行を積んで大神となり、八大白龍大神として祀られるようになったのだとか。
石碑に書かれた縁起には、もともとは人だったのか、八大龍王が信者の広田氏を通じて近くに呼び寄せ、修行して神として祀られるようになったみたいなことが書かれている。前半が生い茂った葉で読めない。

八大白龍大神から道一本隔てて北に薬王院がある。かなり立派な寺だ。
ここでも八大龍王を祀っているらしい。
臨済宗妙心寺派の寺で、2キロほど東にある大安寺(地図)の末寺だそうだ。
時間がなくて参れなかった。

苧ヶ瀬池の東岸には苧ヶ瀬神社があるのだけど、そちらは寄れなかった。
他にも池周辺には多くの寺社があるから、車ならそういった寺社を半日くらいかけて巡っても楽しそうだ。
鉄道と歩きの私は、このあと村国神社に向かった。
つづく。
記事タイトルとURLをコピーする