
「雨の苧ヶ瀬池を訪ねる」シリーズ第2回。神明神社編をお送りします。
雨の苧ヶ瀬池を訪ねる<1>
苧ヶ瀬池の西、住所でいうと各務原市各務おがせ町になる。
江戸時代のここは、各務村(かかみむら)だった。古代、鏡作部の一族が暮らした土地ということで「かかみ」の地名がついたといわれている。
現住所でいうと、各務、各務おがせ町、各務西町、各務東町、各務船山町、各務山の前町、須衛、須衛町の一帯が村域で、江戸時代は天領だった。
各務村の氏神は村国神社で、これは『延喜式』神名帳(927年)にも載る古社だ。
他に、白山神社、八幡神社、金山神社、七明神社、金比羅神社などがあったようだ。
おがせ町の神明神社もそういう神社のひとつで、創建については詳しく伝わっていないものの、明治には村社に指定されたくらいなので、苧ヶ瀬集落の中心神社だったと考えてよさそうだ。

入り口の鳥居は東側にあって、社は南を向いている。
周囲を囲っていないので晒され感が強い。
元からこの場所にあったかどうかは分からない。ただ、江戸時代からこんなふうだったとは思えない。ここにあったとしても、もう少し鎮守の森に囲まれるかどうかしていたのではないだろうか。
鳥居ももともとは社の南側にあったかもしれない。

灯籠と拝殿越しに本社を見る。
拝殿内に三毛猫。雨降りだったので雨宿り中。

本社の左右に小さな社が祀られている。
名古屋はこういう場合、秋葉社や天王社、熱田社が多い。
美濃ではどういうパターンが多いのだろう。

昭和5年(1930年)に奉納された狛犬はそこそこ年季が入っている。

【アクセス】
【アクセス】
・名鉄各務原線「苧ヶ瀬駅」またはJR高山本線「各務原駅」より徒歩約23-28分
・駐車場 なし
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