
日本人は日本人であることにもっと誇りを持っていい。
それは自分たちを特別視するとか他者を見下すとかそういったことではない。
日本には大和魂という言葉がある。世界にもよく似た概念の言葉がある。
ジョン・ブル魂、ゲルマン魂、ヤンキー魂、スラブ魂などがそうだ。
それらがどういうものなのかはその民族にしか理解し得ないものなのだけど、底には共通した概念が流れている。
たとえ歴史や文化や風習が違っていても、それらの魂を持つ民族とはどこか深い場所で共鳴し、理解し合えるような気がする。
自ら誇り高く在り、他者を尊重し、高潔で心優しく、勇敢でありながら誠実で偽りのない魂といったものだ。
そういう魂を持たない民族とは理解し合えないし、尊重し合うことも難しいという現実がある。
誇りと自尊心はまったくの別物だ。
誇りというのは安っぽいプライドなんかではない。
日本人としてこれまでの伝統を踏まえ、新たな時代の中で日本人としてどう在るべきかを考えなくてはならない。
ラグビーワールドカップの日本代表はそのヒントを与えてくれる。
ブレイブブロッサムズ。勇敢なる桜の戦士たち。
世界各国から集まり、日本人として日本のために戦う。ONE TEAM。
彼らの快進撃は決して偶然などではない。令和の時代に咲いた日本の桜だ。