
観客として見たとき、この地球という物語は紛れもなく傑作だ。
良いことも悪いこともあらゆる要素が詰め込まれ、無秩序のようでありながら筋道が立っており、メリハリが利いていて飽きさせない。登場人物もピンからキリまで個性的だ。
面白さという点において、宇宙でも他に類を見ない星だといえるのではないか。
(それは優れているということではない)
演じている側は自分の役割を果たすのに精一杯で物語を楽しむ余裕がないかもしれない。だとしたら、ずいぶんもったいないことをしている。
宇宙中から人が集まってくるバーに行って地球出身だと言えば、ぜひ地球の話を聞かせてくれとせがまれるはずだ。そして自分も地球に行ってみたいとうらやましがられるだろう。