
船長がボンクラでは船は沈む。
船員や乗客の言うことを聞きすぎれば行き先が定まらず、下手をすると座礁する。
国家元首でも会社の社長でも同じ事が言える。
集団の上に立つ者がもっともやってはいけないことは、楽観によって下の者に希望を与えることだ。
楽観は決して希望にはならず、毒でしかない。
楽天的なトップほど迷惑で罪深い者はない。
どんな航海にも安全な航海などなく、常に危険はそこにある。
あらゆる危機に対してあらかじめ備えておかなくてはならない。
この世界は残念ながら楽観が通用するような甘いものではない。
危機を乗り切った先にこそ希望はある。