
タイムマシンが開発されるとすれば、それは過去へ戻るためだ。
どうしても過去に戻らなければならない必然からしか実現しないのではないか。未来の世界を見にいくといったのんきなものではないはずだ。
未来のある時点において、この世界の存続に関わる重大な問題が起きたとき、その事態を回避すべく過去へ戻るためにタイムマシンが必要となる。
実はこれまでもそうやって何度も過去を修正してこの世界は存続してきたのかもしれない。
この世界線の中のどこかにタイムマシンは必ず存在する。人の概念の中に存在している以上、それはすでにあるということだ。
どこかにタイムマシンがあるということは、すべての時と場所にあるということを意味する。
それは車や飛行機といった乗り物ではないのだろう。
いずれにしても世界は破綻へと向かっている。過去を修正するにも限界がある。
この世界に延命措置を施す必然はあるのかないのか。